日本鉄鋼連盟が発表する、特殊鋼熱間圧延鋼材の生産・消費・在庫量推移及び貿易統計によるステンレス鋼輸入量推移を基に、ステンレス熱間圧延鋼材鋼生産量・ステンレス鋼輸入・輸出量推移を整理した。
ステンレス鋼(世界計)の2025暦年の輸入量は31万2,739トンと、過去最多を更新した。月換算では、2.61万トン。
2027年8月(速報)の輸入量(世界計)は、2万2,679トンとなり、前月比17.1%減、前年同月(2万3,720トン)比4.0 %減の見通しとなった。
一方、2026年7月(確定)の輸入量(世界計)は2万7,347トンとなり6月(2万3,675トン)比16.0 %増、前年同月(2万6,610トン)比3.2 %増となった。2025暦年の月換算は上回った。
2026暦年上半期の輸入量は12万6,049トンと、2025暦年上半期(15万5,464トン)比では18.9 %減となった。
<2026暦年換算:熱間圧延鋼材生産量、ステンレス鋼輸出・輸入量>
図1にステンレス鋼熱間圧延鋼材の生産量と、ステンレス鋼輸出・輸入量の暦年推移を示す。2026暦年換算は、暦年上半期実績より求めている。
ステンレス鋼熱間圧延鋼材の生産量は、2024暦年より約200万トン台で推移。
2026暦年上半期実績から求めた2026暦年換算は208万8,528トンとなり、2025暦年(206万8,026トン)を上回る見通しとなった。
ステンレス鋼の暦年輸出量は、2023暦年は70万トンを下回ったものの、2024暦年からは70万トン台で推移していた。 2025年暦年のステンレス鋼輸出量は、72万7,342トンとなり、2024暦年(71万6,353トン)比15.3 %増。月換算では、約6.06万トンだった。
2026暦年換算では、2025暦年並みとなる見通し。
2025暦年のステンレス鋼輸入量は、31万2,739トンとなり、2024暦年(29万5,313トン)比5.9 %増、過去最多となった2022暦年(30万9,062トン)比1.2 %増となり(月換算では2万6,062トン)過去最多を更新した。
2026暦年換算では30万トン台を下回り、25万トン台の見通しとなった。

図1 生産量(熱間圧延鋼材)、ステンレス鋼輸出量及び輸入量の暦年推移
ステンレス鋼熱間圧延鋼材の2026暦上半期、7月の生産量推移及び2025暦年については、下記をご参照ください。
ステンレス鋼材国内市場近況2026 #10 2026暦年上半期 熱間圧延鋼材生産・消費・在庫
ステンレス鋼材国内市場近況2026 #12 2026年7月 熱間圧延鋼材生産・消費・在庫
ステンレス鋼材国内市場近況2025 #44 2025暦年 熱間圧延鋼材生産・消費・在庫
<四半期推移:熱間圧延鋼材生産量、ステンレス鋼輸出・輸入量>
図2に生産量(熱間圧延鋼材)、輸出、輸入量の2026暦年第2四半期までの四半期推移を示す。

図2 生産量(熱間圧延鋼材)、ステンレス鋼輸出、輸入量四半期推移
生産量(熱間圧延鋼材)は、21年度第2四半期をピークに23年度第2四半期まで減少傾向を示した。その後、50万トン台でゆるやかに増加傾向を示したが、2025暦年第3四半期には55万トン台に達した。
ステンレス鋼材輸入量は、2022暦年第2四半期をピーク(8.5万トン)に、2023暦年第1四半期に5.3万トンまで減少。その後、増加傾向示し、2025暦年第3四半期は8万トンを超えた。その後は再び減少し、2026年第1四半期では5.7万トンまで減少した。2026年第2四半期には再び6.9万トンとなった。
ステンレス鋼材輸出量は、2019年第3四半期をピークに減少傾向を示し、2022年第3四半期から18万トン前後で推移した。2025年第3四半期は約20万トンまで増加したが、 その後も18万トン前後で推移。
< ステンレス鋼輸出量>
<月別>
図3にステンレス鋼 主要5か国への月別輸出量推移を示す。
2026年1月は、アメリカ向け,タイ向けが大幅に減少し、韓国向けが増加。 2026年7月もアメリカ向けが大幅に減少し、台湾向けが増加。
2026年8月のステンレス鋼輸出量世界計は、7万604トンと前月(6万875トン)比16 %増、前年同月(6万9,468トン)比1.6 %増となった。
韓国への輸出量は8,415トン、前月(5,714トン)比47.3 %増、前年同月比17.5 %増
中国への輸出量は7,268トン、前月(6,237トン)比16.5 %増、前年同月比4.5 %減
台湾への輸出量は4,401トン、前月(6,600トン)比33.3 %減、前年同月比6.1 %増
タイへの輸出量は6,862トン、前月(6,225トン)比10.2 %増、前年同月比15.5 %減
米国への輸出量は5,282トン、前月(1,709トン)比3.1倍、前年同月比1.4倍となった。

図3 ステンレス鋼 主要5か国への月別輸出量推移
<2026年上半期>
2026年上半期ステンレス鋼輸出量世界計は、36万2,178 トンと2025暦年上半期(35万3,609トン)比2.4 %増となった。
韓国への上半期輸出量は5万3,541トン、同(4万4,209トン)比21.1 %増
中国への上半期輸出量は3万6,502トン、同(4 万2,270トン)比13.7 %減
台湾への上半期輸出量は2万9,792トン、同(1万7,928トン)比66.2 %増
タイへの上半期輸出量は3万957トン、同(3万8,362トン)比19.3 %減
米国への上半期輸出量は2万5,476トン、同(2万9,605トン)比14.0 %減となった。
<ステンレス鋼輸入量>
<月別>
2026年9月30日に鉄鋼連盟が発表した鉄鋼輸出入実績によれば、
2027年8月(速報)の輸入量(世界計)は、2万2,679トンとなり、前月比17.1%減、前年同月(2万3,720トン)比4.0 %減の見通しとなった。
韓国からは、9,700トン、前月比34.2 %減、前年同月比24.4 %増、
中国からは、3,117トン、前月比34.6 %減、前年同月比71.1 %減、
台湾からは、3,512トン、前月比19.4 %増、前年同月比9.6 %減の見通し。
一方、2026年7月(確定)の輸入量実績(世界計)は2万7,457トンとなり6月(2万3,675トン)比16.0 %増、前年同月(2万6,610トン)比3.2 %増となった。2025暦年の月換算を上回った。
韓国からは、9,564トン、前月比16.5 %減、前年同月比7.1 %増、
中国からは、4,412トン、前月比9.8 %減、前年同月比61.6 %減、
台湾からは、3,730トン、前月比40.8 %増、前年同月比30.5 %減となった。
<2026暦年上半期>
2026暦年上半期の輸入量は12万6,049トンと2025暦年上半期(15万5,464トン)比では18.9 %減となった。
韓国からの上半期輸入量は5万1,668トン、同(4万7,175トン)比9.6 %増
中国からの上半期輸入量は2 万8,628トン、同(6 万830トン)比52.9 %減
台湾からの上半期輸入量は1万9,181トン、同(3 万6,188トン)比47.0 %減
鉄鋼連盟が公表した鉄鋼需給の動き(9月)による、特殊鋼鋼材輸入を示す。 鉄鋼連盟は年度集計である。

鉄鋼連盟でのステンレス鋼の国別集計は、主要3か国(韓国・中国・台湾)の輸入量推移に限られるので、経済産業省のモニタリングシステムを用いてモニターした鋼板類の月別推移を図4に示す。
主要3か国以外に、アメリカ、スウェーデン、インド、インドネシア、ベトナム、タイ及びマレーシアの10か国について調査した。
インドネシアからの輸入量は、2024年10月以降、500トンを上回る頻度が増加し、2025年1月、3月、9月には、1,000トンを超えた。 2026年に入り、2月、3月、5月、6月と1,000トンを超える頻度が増加、遂に8月は2,000トンを上回った。
ベトナムからの輸入量も2025年10月以降、500トンを上回って推移し、2026年5月及び6月には2,100トン台となった。
<6月のステンレス鋼鋼板類世界計輸入量>は、1万9,722トン、前年同月比17 %減となった。 主要3か国では台湾(2,583トン)及び中国(3,774トン)は、それぞれ前年同月比39.7 %、65.6 %減と大きく減少した。韓国(8,108トン)は、同比5.3 %増。
<7 月のステンレス鋼鋼板類世界計輸入量>は、2万3,410 トン、前年同月比1.6 %増となった。 主要3か国では台湾(2,119トン)及び中国(3,939トン)は、それぞれ前年同月比35.0 %、40 %減と大きく減少した。韓国(1万2,966トン)は、同比97.1%増と大幅増だった。
<8 月のステンレス鋼鋼板類世界計輸入量>は、1万9,162トン、前年同月比8.8 %減となった。 主要3か国(台湾・中国・韓国)合計では、1万3,470トン、前年同月(2万333トン)比33.7 %減となった。 台湾(2,621トン)及び中国(2,449トン)は、それぞれ前年同月比12.8 %、76.5 %減と大きく減少した。韓国(8,410トン)は、同比22.1%増となった。
アメリカ合衆国からは11トン
インドからは1,135トン
インドネシアからは2,473トンと中国を上回った。
スウェーデンからは45トン
タイからは460トン
ベトナムからは816トン
マレーシアからは731トン

図4 ステンレス鋼板類の仕入れ先別輸入量推移
インドからの2026暦年上半期輸入量は2,634トンと2025暦年同期比約12倍、
インドネシアは、6,592トンと同期比約1.5倍
ベトナムは、6,765トンの約290倍
マレーシアは2,153トンの約11倍となった。
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