旭化成 マスバランス方式によるS-SBR・BR販売開始、エコタイヤ原料に
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎)は、2022年10月、合成ゴム事業部においてISCC PLUS認証※1を取得した。それにより、既に認証取得済の旭化成シンセティックラバーシンガポール、そして川崎製造所合成ゴム工場で生産されるマスバランス方式※2でのS-SBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム、商品名:タフデン®)およびBR(ポリブタジエンゴム、商品名:ジエン®)について、今年11月より販売を開始すると発表した。
同社は、かねてより省燃費性や耐摩耗性に優れるエコタイヤに最適な高性能S-SBRを市場展開しているが、今後CO2排出削減を達成すべく、原材料の一部にバイオマス原料または廃プラスチック由来の材料を用い、マスバランス方式で割り当てたS-SBRを生産、販売を開始する。
また一方で、昨今、その他多様な用途分野においても、市場から環境負荷低減が要求されており、脱炭素化が求められている。同社は、それらの用途に使用されるBRについても、S-SBR同様、マスバランス方式による製品の生産、販売を開始する。
エコタイヤイメージ(出典:旭化成)
同社は、これら製品の生産、販売を通し、さらには各工場の生産活動におけるGHG排出量削減にも注力し、地球環境負荷低減への貢献を果たし、顧客に対しサステナブルパートナーとなることを目指す。
※1/ISCC(International Sustainability and Carbon Certification、国際持続可能性カーボン認証)PLUS認証:ISCC認証は持続可能性および炭素に関する国際認証であり、その中でISCC PLUSは全世界に販売される主にバイオベースや再生由来等の原料や製品について、サプライチェーン上で管理・担保する認証制度。
※2/マスバランス方式:複数の種類の原料(例:バイオマス原料等と化石燃料由来の原料など)により製品を製造した際に、特定の材料(例:バイオマス原料等)の投入量に応じ、製品の一部にその特性全てを割り当てる方式。ISCC PLUSシステムで採用されている管理方式。
(出典:旭化成)
(IR universe rr)
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