独自のニッチ市場開発で65年 ニューメタルスエンドケミカルズコーポレーション
株式会社ニューメタルスエンドケミカルズコーポレーションは今年の12月21日で創立65周年を迎える。日本のレアメタル、レアアース輸入の先鞭をつけたパイオニアであり、ニッチ市場のエキスパートでもある同社の軌跡は以下をご参照いただきたい。同社は首脳陣も若返り新たなニューメタルの時代を探っている。
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株式会社ニューメタルスエンドケミカルスコーポレーション③希土類輸入の先駆け
株式会社ニューメタルスエンドケミカルスコーポレーション④猪俣社長時代のニューメタルス社
株式会社ニューメタルスエンドケミカルスコーポレーション⑤ 時代の流れと取扱商品の転換
株式会社ニューメタルスエンドケミカルスコーポレーション⑥ 粉末冶金原料材事業について
(改訂版)Valeサドベリーの労使交渉は膠着状態 不安高まるカーボニルニッケルパウダーの供給
7日から幕張メッセで開催されている高機能素材展(9日まで)でブースを設けている同社を訪れた。
若返っても従来からのニッチDNAは変わらず、金属粉末や鉄粉といった文字通りの高機能材の販売に専念している。同社の金属化学品1部ではアトマイズ粉末やセラミック粉末、溶射材料、さらには医薬品原料(血清、血漿など)まで扱う。金属化学品2部ではかねてから得意としてるカルボニルニッケルやカルボニル鉄粉、ガスアトマイズ粉末、コバルト粉末などを扱っている。特に彼らの供給するカルボニル鉄粉は国内市場シェアトップを誇っており他の追随を許さない。これはインダクタなど電子材料向けに販売されている。
同社の鈴木部長補佐によると
「鉄粉を使う製品じたいが小型、軽量化されているため、より高品質な微粉が求められている」とのこと。カルボニルニッケル(Vale社のカナダ、英国での生産品)も同社は長年扱っており、自動車部品の粉末冶金製品向け、ダイヤモンド工具向け、触媒、バッテリーなどに納めている。
ニューメタルスでは他にも電子材料部、機械部とあり様々な原料、素材、研究室向けの顕微鏡、分析装置まで広範なアイテムを取り扱っている。
(IRUNIVERSE YT)
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