帝人 バイオマスポリカーボネート樹脂(国際認証取得)の生産・販売開始
帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:内川 哲茂)は、同社が国内で生産するポリカーボネート樹脂(以下、PC樹脂)について、持続可能な製品の国際認証 のひとつであるISCC PLUS認証(*1)を取得した。PC樹脂に関して同認証を取得することは国内企業として初めて。
同社は、石油由来の原料を用いた従来のPC樹脂に加えて、バイオマスナフサを使用したビスフェノールA(以下、バイオマスBPA)を用いて、同認証に基づいたマスバランス方式(*2)によるバイオマスPC樹脂の生産と販売を30日以降開始する。
(*1)ISCC PLUS 認証:国際持続可能性カーボン認証。マスバランス方式によるバイオマスや再生材料などに 由来する製品について、グローバルなサプライチェーン上で信頼性を管理・担保する国際認証のひとつ。
(*2)マスバランス方式:原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオ マス由来原料)とそうでない原料(例:石油由来原料)を混合させる場合に、特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対し、その特性の割り当てを行う手法。
生産・販売する製品について
(1)同社は、愛媛県松山市および広島県三原市の各地区で生産するPC樹脂について、 ISCC PLUS認証を取得した。同認証の取得を受けて、30日以降、バイオマス PC樹脂の生産・販売を開始する。
(2)バイオマスPC樹脂は、使用原料であるバイオマスBPAが従来の石油由来のBPAと同等の物性であることから、石油由来のPC樹脂と同等の物性を有する。そのため、 従来品から容易に切り替えることができ、製品のライフサイクル全体におけるGHG 排出量の削減に貢献する。
(出典:帝人)
今後の展開
(1)同社は、環境配慮型のPC樹脂製品に「サーキュラーマテリアルズ(Circular Materials:CM)」のブランド名を冠して展開をしていく。今回発表したバイオマスPC樹脂は「パンライトCM」、「マルチロンCM」の製品ラインアップのひ とつとして展開を開始する。
(2)また、環境配慮型の樹脂製品のさらなるラインアップ拡充に向けて、新製品の開発を進めていく。
(IR universe rr)
関連記事
- 2025/06/16 三菱ケミカル 三菱化学高分子材料(南通)有限公司移転決定
- 2025/06/16 豪Livium社 レアアースリサイクル推進へ 複数の抽出技術開発企業と協議中
- 2025/06/16 環境大臣政務官が、自動車リサイクルの最前線リバー川島・ELV川島事業所を視察
- 2025/06/13 DOWA子会社が村田製作所からサプライヤー表彰を受賞―リサイクル金属の循環スキームを共同構築
- 2025/06/13 環境省 中環審の脱炭素型資源循環システム構築小委員会開催〜高度化法概要について
- 2025/06/13 トクヤマ他 使用済太陽光パネル資源循環推進・北海道コンソーシアム設立
- 2025/06/13 レゾナック、日本製鉄他 排出 CO2 の有効活用によるグリシン製造研究開発が、NEDO 採択
- 2025/06/13 東ソー クロロプレンゴムの生産能力を増強
- 2025/06/13 自動車リサイクルサミットⅣ 講演者紹介: Power eee 株式会社 取締役副社長 芋生誠 氏
- 2025/06/12 エンビプロHD、新社長に佐野文勝副社長が就任へ