2月初め、2年ぶりに豪州産石炭の第1陣が中国に到着する
ロイターによると、今月初めに市場で「中国が豪炭の輸入再開を検討している」と伝わった後、少なくとも2回分の豪石炭が中国に向けて発送され、2月初めに到着する予定だ。
世界的な金融市場データ提供会社Refinitivとデータインテリジェンス会社Kplerの最新の船舶追跡データによると、1月23日に約7.2万トンの冶金用の炭がオーストラリアのHay Point港でバラ積み船「Magic Eclipse」に積み込まれた。
宝船網の最新船舶AIS情報によると、同船は1月24日にHay Point港を出発し、2月8日に中国広東省湛江市に到着する予定。
ロイターは、この取引や船舶追跡データに詳しい業者の話として、中国のトップ鉄鋼メーカーである宝武集団がこの石炭の買い手だと報じた。
宝武集団はこれまでの「中国が豪炭輸入再開を検討している」とのうわさの中で、オーストラリア産石炭の輸入を許可した最初の4社のうちの1社で、他の3社は大唐、華能、国能だった。
Kplerのデータによると、別のバラ積み船「BBC Maryland」は豪ニューカッスル港から発電用石炭約12000トンを積み込んだが、売り手が誰なのかは明らかになっていない。
宝船網の最新船舶AIS情報によると、同船は1月25日にニューカッスル港を出発し、2月10日に中国の常熟市に到着する予定。
ロイター通信は、中国政府が承認した輸入業者リストに載っていない他の中国の公益事業会社や鉄鋼メーカーが輸入再開を待っていると報じた。石炭取引業者は、非公式な禁止令が実際に終了する兆候を探るため、これらの貨物が税関を通過しやすいかどうかに注目するだろう。
これまでの情報によると、この禁止措置は早ければ4月1日にも撤廃される可能性がある。
業者によると、前週の豪動力炭FOBの価格評価額5500キロカロリーは1トン当たり約132ドルで、1月初めの約137ドルを下回った。中国に運ばれた良質低揮発性コークス炭の評価価格は1トン当たり約320ドルで、1月初めの315ドルを上回った。
(趙 嘉瑋)
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