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国内金が連日で最高値 円安で、NY金はFRC破綻も動揺せず

 地金大手の田中貴金属工業が5月2日朝に発表した金の店頭小売価格(税込)は前日比31円高の1グラム=9680円と、連日で過去最高値を更新した。世界的な景気不安から安全資産としての金を買う動きが根強いのに加え、足元の円安・ドル高で日本国内の金相場の上昇が加速している。

 田中貴金属工業の同日の店頭買取価格(税込)は9565円で、小売価格と同じく前日から31円高となった。日本国内の金相場は、日銀の植田和男・新総裁が当面の金融政策維持を決めた4月下旬から、円安と歩を同じくして上昇の勢いを強めた。金の取引は世界的にドル決済であるため、円が安くなれば輸入品と同じく国内の金相場は値上がりすることになる。日本の金融緩和方針は変わらないことから、市場関係者の間では「国内金はなお上昇余地がある」との声が聞かれる。

 

  一方、MIRUのプライスデータによると、NY金は4月13日に1トロイオンス-2055.3ドルを付けた後は、2000ドル前後で落ち着いている。

 

過去3か月間のNY金価格の推移($/toz)

 

 5月1日には米地銀ファースト・リパブリック・バンク(FRC)が経営破綻したものの、JPモルガン・チェースによる買収が早期に決まったことで、市場には動揺は走っていない。一方で、米国では景気の先行指標となる4月の米ISM製造業景気指数が予想を上回り、米景気に対する過度な懸念はひとまず和らいでいる。米国時間5月2~3日の米連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会  (FOMC)を前に、利上げ動向を含む米金融政策を見極めたいとの思惑から金の売買を手控えるムードも強いようだ。

 

 

(IRuniverse Kure)

 

 

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