BASF世界初のバッテリー生産・リサイクル両機能統合拠点完成
2023/07/04 09:54
ドイツのBASF社は、世界で初めてLiB(リチウムイオンバッテリー)の高性能陽極活性材の生産とブラックマスのリサイクルの両機能を有する生産拠点を完成させた。
ドイツ東部のブラック・エルスター川Black ElsterのほとりのシュバルツハイデSchwarzheideの町は1936年に開発された工業都市である。町のシンボルが水を貯めて圧力を高めて配水するウオーター・タワーWater Towerである。
シュバルツハイデは第2次世界大戦当時に、その周辺から生産される褐炭から石油を生産して栄えた場所である。
写真:町のシンボル、ウオーター・タワー
BASF社のLiB材料生産とリサイクルの両機能を持つ生産方式は、今後の欧州のバッテリーサプライチェーンの統合強化に大きな貢献が期待される。
LiBリサイクルの技術の行く先は、材料を取り出す精緻な分離技術開発から再度バッテリー生産での原料化の実現が見える事業構造の時代を迎えたと認識される。
(IRUNIVERSE/MIRUcom Katagiri)
関連記事
- 2024/05/20 国内伸銅品PSI実績Report #49 銅条販売まだ回復せず
- 2024/05/20 全固体電池の産業化発展は多くの課題に直面している
- 2024/05/20 第1四半期の世界LIB搭載台数トップ10が発表され、中国企業が6社を占めた
- 2024/05/20 中国のLIB企業はアフリカを目指す 2社がモロッコに進出
- 2024/05/20 週刊バッテリートピックス 「中国産電池の米関税3倍に」「パナ戦略説明会」など
- 2024/05/17 欧州からの風2024年5月#1 米国による対中国EVへの課税引き上げ、EUはどう動くのか?
- 2024/05/16 住友金属鉱山:23年度決算経営戦略進捗状況説明会(後半:21中計主要戦略・施策の進捗状況)
- 2024/05/16 Honda:2024 ビジネスアップデート 説明概要
- 2024/05/16 宇部マクセル リチウムイオン電池用セパレータ設備増強
- 2024/05/16 住友金属鉱山:23年度決算経営戦略進捗状況説明会を開催(前半:金属需給見通しなど)