中国、自動車トレンドは「中国ブランドEVを輸出」 6月の新エネ車シェア3割越え
中国汽車工業協会が7月11日に発表したデータによると、2023年6月の新車販売台数のうち、電気自動車(EV)などの新エネルギー車が占める割合は全体の30.7%となった。3台に1台がEVと普及が進む。新エネ車は輸出も急増しており、中国ブランドの人気化も合わさり「自国ブランドEVを輸出」が1つの流れになってきている。
人民日報電子版やネットメディアの網易が7月12日に伝えた中国汽車工業協会の詳細データによると、中国の6月の新エネルギー車の販売台数は80万6000台と前年同月比35.2%増加した。1-6月の販売台数は前年同期比44.1%増の374万7000台で、新車販売全体の28.3%を占めた。1-6月の新エネ車の輸出台数は53万4000台と、前年同期の2.6倍に急増した。
過去2年半の中国の新エネ車販売台数
(出典 : 網易)
一方、6月の乗用車新車販売のうち、中国ブランド車は前年同月比21.2%増の120万5000台と全体の53.1%を占めた。中国では自国ブランドが新車販売に占める比重は2022年に初めて5割を超え、長年の「自動車と言えば外車」の常識は覆りつつある。
2023年に入ってからは輸出も急増し、6月は前年同月比53.2%増、1-6月期では前年同期比75.7%それぞれ増えた。新車販売全体は、6月に4.8%増の262万2000台、1-6月は9.8%増の1323万9000台だった。
中国ブランド車の市場シェアの伸び
(出典 : 網易)
中国汽車工業協会は7月11日にホームページ上で1-6月期の新車販売について、「前年4.5月のデータが低かったことに加え、当局の補助金政策や各企業の販促活動が奏功した」と指摘。7-12月期も「新エネ車と輸出が自動車市況全体を支えるだろう」としたうえで、「海外マクロ経済の複雑さや、中国国内消費がなお不安定であることなどはリスクになる」と述べた。
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(IR Universe Kure)
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