東鉄 不適正ヤードからのスクラップ納入に注意促す
東京製鐵は16日、不適正ヤードにかかる注意喚起、とした文書を発表した。
それによると
昨今、 法令に反した不適正な保管・操業を行うスクラップヤード 、いわゆる「不適正ヤード」の存在が社会問題化しています。 日本鉄リサイクル工業会 におかれましても、同工業会の特別委員会として「適正ヤード推進委員会」を新設 されたとの報道があったばかりです。
こうした動きも踏まえまして、当社におきましては、サプライチェーンを通じた法令遵守の観点から、不適正ヤードから出荷される鉄スクラップの受入をしない方針を改めて表明いたします。
直納店各位におかれましては、日頃より代納店の操業内容等について管理をいただいているかと存じますが、改めて徹底いただきますよう、重ねてお願い申し上げる次第です。なお、過去に登録済みの代納店であっても、不適正 な操業状態が認められた場合には、当社への出荷を即日控えていただきますよう、併せてお願い申し上げます。
また、直納店各位におかれましては、代納店の管理にご協力いただけない等、当社の上記方針にご賛同いただけない場合には、直納店としてのお取引を控えさせていただくことがございますので、今一度、代納店へのご指導を徹底していただきますようお願い申し上げます。
として、主として国内スクラップ市場で増加が顕著な中華系ディーラーなどを主眼とした対策を講じることを発表した。
鉄リサイクル工業会がこれまでとは異なる踏み込んだ「対策」を発表していることは様々な議論を呼んでいるが、全国各地で中華系含め海外のリサイクラーが市場を席捲していることは明らか。それについて問題視する声は年々高まっていたことも事実。
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都市鉱山大国日本における多様化したリサイクル市場について 拡大続ける中華系の存在とその先
(IRUNIVERSE/MIRUcom)
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