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レアアース市場近況2023#10 中国底打ちで反発、ランタン逆行安で18年ぶり安値

 2023年8月中旬~下旬のレアアース市場全体は反発。中国のレアアース相場が7月半ばに底打ったことで安心感が広がり、反発基調が本格的になってきている。

 

■中国のレアアース相場、7月半ばを底に反発

 中国のレアアース業界団体である中国稀土協会が日次で発表しているレアアース価格指数は7月12日に187.7と過去1年ほどの最安値を付けた後で反発し、8月に入ってからはじりじりと上昇している。8月22日には215.6と節目の210台を回復し、直近高値を付けた。

 

中国レアアース指数の推移

 

(出所: 中国稀土協会)

 

ネオジムやジスプロシウム騰勢、ランタン18年ぶり安値

 中国のレアアース市況の反発を受け、世界の個別の鉱種を巡っても投資心理が改善している。

 

金属ネオジムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

 

 

  磁石向けの代表格である金属ネオジムは7月中旬に仲値で1Kg=76.5ドルと直近安値を付けたのを底に、反発が鮮明化している。7月下旬に節目の80ドル台に乗せ、8月25日には84.5ドルまで回復した。6月の80ドル台後半の水準まではまだ遠いが、上昇基調にある。

 

金属ジスプロシウムの価格推移(99.5% FOB China)($/Kg)

 

 

 金属ジスプロジウムも似た動きにある。金属ジスプロシウムは7月上旬日に仲値で1kg=365ドルの直近安値を付けた後で反発し、7月中旬には節目の400ドルを回復した。その後しばらく400ドルを挟む水準でもみ合ったが8月半ば以降は上昇基調が本格化。8月25日は415ドルまで上げた。

 

金属テルビウムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

 

 金属テルビウムは上値が重かった。8月上旬から仲値1Kg=1285ドルで推移し。8月25日になってやっと1360ドルと前日比で6%上げた。まだ騰勢を強めたとは言い切れない状況となっている。

 

金属ランタンの価格推移(99% FOB China)(S/Kg)

 

 金属ランタンは不穏な雰囲気だ。8月11日に仲値で1Kg =3.7ドルに下げた。その後は同水準で推移している。2005年夏以来およそ18年ぶりの最安値水準にあり、一段の下落が警戒される。

 

 

 中国経済の先行きには不透明感が強く、レアアース市況の反発が続くかは危うい面もある。中国人民銀行は8月21日、実質的な政策金利である最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を引き下げた。欧米諸国が金利引き上げに動く中で逆行した動きで、金融緩和により景気刺激を図らざるを得ない中国の苦しい経済事情が見て取れる。

 

<Topic>

8月17日

豪企業、中国企業とのレアアース協力に意欲

 豪ファイナンシャル・レビュー紙によると、フォレスト・マイニングの幹部を務めたスクリンショー氏は、現在務めているレアアース会社「Peak Rare Earths」が中国との提携のおかげで数年前倒しで操業を開始すると述べた。スクリンショー氏は、レアアース業界における西側の発展が相対的に遅いため、中国と協力しなければ、彼の会社は何もできないと指摘した。

 

関連記事: オーストラリアのレアアース会社は中国と協力して発展を加速 | MIRU (iru-miru.com)

 

8月12日

西村経産相、アフリカ5国を歴訪 鉱山閣僚らと会見

 経済産業省が8月12日にホームページ上で発表したところによると、西村経済産業大臣は、8月6日~8月13日まで、アフリカ5か国(ナミビア、アンゴラ、コンゴ民、ザンビア、マダガスカル)を訪問した。各国で共同声明発表や覚書の調印などを進めた。特にコンゴやナミビアでは鉱山当局の閣僚と会見した。

 

経済産業省ホームページ: 西村経済産業大臣がアフリカ5か国に出張しました (METI/経済産業省)

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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