マークラインズによると、日本国内の自動車生産台数は前年同月比10.1%増の60.8万台となった。
下図のように今年は2月以降、順調に生産台数をあげてきており、7か月連続の前年比プラス、となっている。

しかしながら、一方で気になるのは中国での販売台数の減少。
国内の主な自動車メーカーの8月の販売台数は、中国での減少が目立つ。EV大国の中国で日本車のニーズが落ちつつあることを示している。
主な自動車メーカー各社が発表した、8月の国内外全体での販売台数は、トヨタ自動車が8月として過去最高となるなど、8社中7社で去年の同じ月を上回った。
これは半導体の供給不足が和らぎ、アメリカやヨーロッパなどで販売が好調だったことが要因とされている。
一方、8月の各社の中国での販売台数は減少が目立っている。
トヨタ自動車は17万5824台で前年比6.6%減。
ホンダは10万2257台で同比25.1%減。
日産自動車が同じく前年比で28.9%減、SUBARUが72.3%減、と大きく落ち込んだ。
そして、中国での生産を撤退することを決めた三菱自動車工業は同比87.7%の大幅な減少となった。
プラスとなったのはマツダのみ。前年比1.5%増。
中国ではEVの普及が急速に進んでいることから、ガソリン車とハイブリッド車を主力としてきた日系メーカーは苦戦を強いられている。
この状況が中国のみならず、今後はタイでも同様の現象(減少?)が起きてくるのかもしれない。
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