BIR@アブダビ インタビュー③ チタンスクラップのAllTi&NETbulk
10月23日〜24日のBIRのアブダビ大会で出会った方々とのインタビューシリーズの第3弾は日本との取引も多いチタンスクラップ扱い大手のAllTialloys(USA)とシンガポールのレアメタル系スクラップの貿易をメインとするNETBULK社を紹介する。
まず、AllTi社のEgoAlpay氏は写真のように長身で筆者は会った瞬間に「NBAのプレイヤーだったの?」と聞いたが、当然のことながら、そういうことはないと笑顔でご回答。同社は米国では有名なチタンスクラッププロセッサーで月間に300~400トンのチタンスクラップを扱っており、実は日本との取引も多いとのことで、筆者の知っているレアメタルスクラップディーラーと長年の取引があるという。チタンスクラップの扱いは20年以上のキャリアをもっている大手。
→ https://www.alltialloys.com/
長身のEgo氏によると
「AllTi Alloys は米国に拠点を置くチタン加工会社で、 AllTi は日本を含む世界中の多くのパートナーと協力して、航空宇宙産業向けのチタン合金スクラップを処理しています。カリフォルニア、ミシガン、トルコに拠点を置いており、多くのチタンスクラップ貨物を扱う 3 つの施設を持っている。創設者のブラッド・マイヤーズとエゴ・アルペイ(本人)は、チタンのリサイクルと、本質的に森林破壊、生物多様性の損失、汚染、地元の小川や湿地の汚染を引き起こす鉱山との戦いに豊富な経歴を持っている」とのことで、チタンリサイクルをきわめている。ビジネスは好調とのこと。
AllTiはチタンのみならず、ニッケル、コバルト、貴金属スクラップも取り扱っている。
次に、シンガポール拠点のNETBULK社を紹介しよう。
Netbulk は、シンガポールに本社を置く世界的な取引を展開する商社として 2015 年に設立された。
英国、スイス、オーストラリア、南アフリカ、インド、オマーン、ドバイに現地拠点を置き、金属、バルク合金、より環境に優しい燃料を含むさまざまな商品を取引している。物流会社ももっており、年間で850万トンの商品(スクラップ含む)を輸送。
メタルビジネスでは、チタン、ハイニッケル系、ステンレス、タングステン、コバルトなどのスクラップ、スラッジを扱い、アルミ合金やステンレスのインゴットも製造。精製設備も有している。つまりプロセッサーとしての機能ももっている。
こちらには日本のレアメタル系商社でも勤務されていた男性もおられてしばし会話が弾んだ。
(IRUNIVERSE Tanamachi)
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