豊通マテと三光埼玉、アルミサッシスクラップの選別加工事業会社「豊通ソーテック」を設立
~サッシtoサッシの水平リサイクル拡大を通じてサーキュラーエコノミーの実現へ貢献~
豊田通商株式会社(以下:豊田通商)のグループ会社である豊通マテリアル株式会社(以下、豊通マテリアル)と株式会社三光埼玉(以下:三光埼玉)は、アルミサッシの水平リサイクル拡大を目的に、アルミサッシスクラップの選別加工事業会社「豊通ソーテック株式会社」(以下:豊通ソーテック)を、2023年10月に設立した。資本金は4.9億円、出資比率は豊通マテリアルが80%、三光埼玉が20%。
(関連記事)「サッシ to サッシ」リサイクルで挑むサーキュラーエコノミー社会――川嶋グループの三光埼玉
1.背景
近年「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の実装へ向け、ペットボトルにおけるボトルtoボトルをはじめ、さまざまな分野で水平リサイクルの動きが広まっている。そんな中、窓枠などのアルミサッシ建材も、リサイクルアルミ原料を活用する動きが加速し、需要が高まっている。
2.事業概要
豊通ソーテックは、市中から集荷したアルミサッシスクラップを原料として、破砕・選別工程によってビスなどの鉄やその他の金属、非金属(木屑やプラスチックなど)の異物を除去し、リサイクルアルミ原料に加工、同原料の供給先であるサッシメーカーは、高品質のリサイクルアルミ原料の使用によりリサイクル率を高めることが可能となる。また、リサイクルアルミ原料を活用することにより、アルミ新地金の精錬に必要な電気使用量も削減できるため、CO2発生の低減にもつながる。
同事業では、豊通マテリアルは、自動車産業で培った循環型静脈事業の知見を活かし、原料集荷と豊通ソーテックへの販売、リサイクルアルミ原料の販売、および事業運営を担う。三光埼玉は、実績のあるアルミサッシのリサイクルで培った高い技術力とノウハウを活かし、技術・生産支援、選別加工設備の保全支援、および作業者育成などを担う。
リサイクルアルミ原料は、建材への活用のみならず、電気自動車(BEV)などの自動車部品への活用も見込まれている。豊通ソーテックは、サッシtoサッシの水平リサイクルにおける需要増に応えるとともに、サッシtoカーなどの他用途でのリサイクル需要の高まりも視野に入れ、高品質なリサイクルアルミ原料の供給を通してサーキュラーエコノミーとカーボンニュートラルの実現に貢献していくという。
(IRuniverse rr)
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