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丸紅 PPCの株式取得およびチリ銅鉱山株式取得および追加出資

 丸紅は20日、チリ・ロスペランブレス銅鉱山権益の追加取得およびパンパシフィック・カッパー社の株式取得、チリ・センチネラ銅鉱山の拡張プロジェクトに関する投資意思決定、といずれも銅事業に関するリリースを発表した。

 

概要は以下の通り

 

 丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、JX金属株式会社(以下、「JX金属」)が保有するチリ共和国(以下、「チリ」)・Minera Los Pelambres Limitada(以下、「ロスペランブレス銅鉱山」)の権益3.27%の取得、およびパンパシフィック・カッパー株式会社(以下、「PPC」)の株式20.0%の取得につき、JX金属と合意しました(以下、「本取引」)。

 ロスペランブレス銅鉱山は、現地パートナーである Antofagasta plcと丸紅を含む日本コンソーシアムが共同運営する、年間生産量約 40 万トン(銅地金換算)の世界有数の大型銅鉱山であり、世界でトップクラスのコスト競争力を誇ります。また、操業用水への海水利用や、使用電力の100%再生可能エネルギー化を実現するなど、環境に配慮した持続可能な銅生産を行っており、2022年には銅の「責任ある生産」を示すCopper Mark(*)認証を取得しました。丸紅は、現在9.21%の権益を保有しており、今回の追加取得後には12.48%を保有することになります。

 

 PPCは、JX金属と三井金属鉱業株式会社(以下、「三井金属」)による合弁事業として、原料調達から製錬・加工委託、製品販売までを担う、銅を主体とする非鉄金属素材の供給事業者であり、銅地金販売量は年間約65万トンと国内最大規模です。また、アジア圏を中心に幅広い顧客網を持ち、同社の取り扱う高品質の銅地金はマーケットにて確固たるプレゼンスを確立しています。丸紅は、銅精鉱・銅地金を生産するチリの銅鉱山に投資をするとともに、インド・東南アジアを含むアジア圏の需要家向けを中心に銅地金トレードに取り組んでおり、本取引を通じて丸紅とPPCのネットワークを組み合わせることで、アジア圏における銅地金の供給体制を強化し、サプライチェーン全体により高い付加価値を提供していきます。

 

 JX金属は、資源の開発・製錬から、先端素材の製造・開発、さらには使用済み電子機器からのリサイクルまで、非鉄金属に関する一貫した事業展開をグローバルに進めています。丸紅は、ロスペランブレス銅鉱山への共同出資や、銅地金の輸出における連携を含む幅広い分野でJX金属のビジネスパートナーとして協業を行ってきました。また三井金属も、亜鉛地金および銅地金輸出、アルミ地金調達における連携など、長年にわたるビジネスパートナーです。丸紅は、中期経営戦略「GC2024」において銅事業を企業価値向上に向けた基本方針のひとつであるグリーン事業に分類し、資源投資とトレードの両面の強化・拡大に取り組んでおり、本取引を通じてこれまでの両社とのパートナーシップを更に発展させていきます。

 

 銅の需要は、新興国の発展に伴う電化・インフラ整備の拡大に加え、グリーントランジションに伴う電気自動車(EV)の普及や再生可能エネルギーの拡大などによって、更なる増加が見込まれています。丸紅は、銅鉱山操業、銅原料調達、銅地金販売等における銅のサプライチェーンを強化し、今後も持続可能な銅の安定供給を担うとともに、銅事業の拡大に取り組んでいきます。

 

 

 丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、英国・Antofagasta plc(以下、「アントファガスタ社」)と共同出資するチリ共和国(以下、「チリ」)・Minera Centinela社(以下、「センチネラ銅鉱山」)における、拡張プロジェクト(以下、「本拡張プロジェクト」)について投資意思決定を行いました。

 銅の需要は、新興国の発展に伴う電化・インフラ整備の拡大に加え、グリーントランジションに伴う電気自動車(EV)の普及や再生可能エネルギーの拡大などによって、更なる増加が見込まれています。一方の供給面では、既存鉱山の品位低下や資源枯渇による生産量低下に加え、環境許認可取得難化・所在地の僻地化等により新規鉱山も開発難度が高まることで供給の拡大が見込めず、長期的に銅は供給不足に陥り需給ギャップが拡大していく見通しです。

 

 本拡張プロジェクトは、既存の選鉱プラントの南約7kmの場所に新規の選鉱プラントを建設することで銅精鉱の生産能力を倍増させるものです。既存の選鉱プラントにはEsperanza銅鉱床とEsperanza Sur銅鉱床から給鉱していますが、新規の選鉱プラントにはEsperanza Sur銅鉱床とEncuentro銅鉱床※1から給鉱し、銅精鉱を生産します。本拡張プロジェクト後のセンチネラ銅鉱山全体の銅生産量は、約14万トン/年の増産により生産量で世界トップ15の銅鉱山となる見込みで、丸紅の持分権益銅量(銅地金換算)は約4万トン/年増加します。また、副産物の金生産量でもチリ有数の金鉱山に分類される規模となります。

 

 

 生産される銅精鉱は日本含め世界中の製錬事業者に重要となる不純物の少ない原料であり、世界の銅の安定供給に貢献します。初期開発費用は44億米ドルを見込みますが、センチネラ銅鉱山でプロジェクトファイナンスを組成予定で両株主の資金負担は40%程度となる予定です。2024年より建設を開始、2027年の生産開始を計画しています。

 

 センチネラ銅鉱山では、操業用水への海水利用、使用電力の100%再生可能エネルギー化、濃縮尾鉱堆積等、環境に配慮した持続可能な銅生産を行っています。また、鉱山労働者の安全性と生産性を高める最先端技術としてチリ民間企業初となる自動走行する無人ダンプトラックを操業に取り入れるほか、近隣のAntofagasta市にリモートコントロールセンターを設置しています。2021年には銅の「責任ある生産」を示すCopper Mark※2認証を取得しました。

 

 丸紅は、2008年にセンチネラ銅鉱山の開発へ参入以降、長年に亘りアントファガスタ社とセンチネラ地区周辺の豊富な資源量を生かす本拡張プロジェクトの検討を進めてきました。本拡張プロジェクトによって、世界でも屈指の生産量とコスト競争力を有するセンチネラ銅鉱山を更に成長させることを目指します。また、丸紅は、中期経営戦略「GC2024」においてグリーン戦略を企業価値向上に向けた基本方針の一つと位置付け、銅事業をグリーン事業と分類しています。今後も持続可能な銅の安定供給を担うとともに、銅事業の拡大に取り組んでいきます。

 

 

 

(IRUNIVERSE)

 

 

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