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ガリウム価格、緊張緩まず 600ドル乗せも視野に、中国の輸出規制は継続

 半導体材料のガリウムの価格がなお上げ気配を見せている。2月15日時点では仲値$525/kgと、中国当局が2023年末に始めた輸出規制前の2倍に高騰している。輸出規制の影響は続き、価格は節目の$600/kgも視野に入る可能性が出てきた。

 

 

過去1年間のガリウム価格の推移(EU Spot market)($/kg)

 

 ガリウム価格は2023年12月半ばには仲値$550/kgまで上げる場面があった。足元ではやや伸び悩むが、これについて市場では「中国が台湾にガリウム砒素基盤を大量に輸出した影響が出た」(市場関係者)との指摘がある。

 中国当局は2023年7月3日にガリウムとゲルマニウムの輸出を許可制にすると発表し、8月1日から実施した。その後は同年秋に米企業1社に対し輸出を許可したことが明らかになり、日本企業に対する輸出認可も聞かれた。しかし、前出の市場関係者は「日米向けには明確には輸出許可を与えていない」と指摘しており、なお上昇余地があると見た方が良さそうだ。

 

 需要面は回復しつつある。米半導体協会(SIA)が2月9日に発表した世界の半導体売上高は、2024年に前年比13%伸びる見通しだ。2023年は8.2%減少したものの同年後半から回復が洗面化したためで、2024年は需要増加が見込める。

 

プレスリリース (英語):Global Semiconductor Sales Decrease 8.2% in 2023; Market Rebounds Late in Year - Semiconductor Industry Association

 

 ガリウムを巡っては、特にソーラーパネル向けの需要が期待できるとの見方もある。2023年内は在庫があった企業もそろそろ在庫切れを起こす頃で、引き続き供給が制限されれば価格は高騰していく可能性が高い。

 

(IR Universe Kure)

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