三和油化 半導体関連の産廃物扱い増を狙いエア・ウォーターマテリアル社と合弁会社設立
東証Sの三和油化工業株式会社は20日、半導体関連の薬品、化学品に強みをもつエア・ウォーターマテリアル社と合弁会社を設立することを発表した。
同社のリリースは以下。
1.合弁会社設立の理由
当社グループは、「環境ニーズを創造する」をテーマに事業展開しており、サステナブル社会の実現に 貢献することを通じて、「社会から必要とされる環境リーディングカンパニー」となることを目指して おります。また、2030 年度に向けて策定した「グランドビジョン 2030」では、売上高及び利益を倍増さ せるという目標を掲げ、それを実現するための施策の1つとして、九州地区に新工場を建設することを 検討してまいりました。
九州地区は、半導体関連企業の工場建設や設備投資が急速に行われており、それらの稼働に伴い多く の化学材料が使用され、また多量の産業廃棄物が発生すると予測されるため、資源のリユース・リサイ クルに対するニーズはますます高まってまいります。また、エア・ウォーター・マテリアル株式会社は、 半導体産業を中心に高純度化学薬品やあらゆる産業に必要不可欠な基礎化学薬品、産業ガス等を販売す る専門商社であり、広島以西、特に九州地区においては複数の拠点及びインフラに加え、充実した販売 網・コミュニティを保有していることから、同社と協業することは互いに大きなシナジー効果があると 期待されます。
この度、合弁会社を設立し、約 60 億円を投じて九州地区に新工場を建設することで当該地区の需要 を取り込み、海外からの輸入依存度が高い化学材料を国内で資源循環していく取り組みを通じて、サス テナブル社会の実現に貢献してまいります。
2.出資会社の役割
当社及びエア・ウォーター・マテリアル株式会社は、それぞれが発起人となり、合弁会社を設立し、 出資比率に応じて本合弁会社の資金調達に協力するほか、事業運営にあたり必要な支援を行ってまいります。
具体的には、産業廃棄物の収集及び再資源化した製品の販売活動、それに必要な営業、技術、製 2 造、その他間接業務に係る指導・支援及び適切な従業員を出向させること等であります。 また、本合弁会社の役員につきましては、当社及びエア・ウォーター・マテリアル株式会社の役員及 び従業員を派遣する予定であります。
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