世の中に健康とPCRプラスチックを提供するアプライズ
先日、5月22日~24日まで東京ビッグサイトで行われていた2024環境展で、プラスチックリサイクルと健康食品を販売している株式会社アプライズを訪問しました。
そこで同社取締役社長の平良尚子さんに、自社の取り組みについて詳しく話を聞きました。
株式会社アプライズは日本利昌ループの傘下にあり、1999年に設立された。アプライズは「3R」「3Q」の企業経営理念を堅持し、日本を舞台に「環境産業」と「健康産業」の開発・研究に注力し、世界の持続可能な発展と健康で素晴らしい生活のためにたゆまぬ努力を続けている。2014年、「顧客第一、健康至上、品質を本」の原則に基づき、日本京都大学と手を携え、日本特許第4944166号と第5495244号を利⽤し、「健康産業」の製品を開発、制造した。製品はその「効率的で迅速な吸収」の特徴で、日本の多くの消費者に爱され、信頼されている。世界市場をよりよく開発するため、2017年に西安にアプライズ(中国)生物科技有限公司を設立し、中国、日本はじめ世界により適した健康製品の開発をさらに進めている。
長年、業界を深く耕してきた平良尚子社長および株式会社アプライズは、環境保護産業や健康産業で多くの成果を上げてきた。平良尚子社長によると、現在、健康産業は主に順天堂大学とユーグレナと共同で、「ミネラルは人体に吸収されにくい」という難題に対して深い研究を行っており、100%天然原料と最新ナノテクノロジーを駆使して栄養補助食品を開発・生産し、連続2件の日本特許を取得している。すでに日本のドラッグストア業界、美容業界で売れており、日本の一部のクリニックで販売している。
ユーグレナの出雲社長は18歳のときにバングラデシュで栄養失調の子供を多くみて衝撃を受けた経験があり、この経験をもとにユーグレナ製品を開発した経緯がある。
健康事業について、平良尚子社長は「社長は会社のファシリテーターであり、社員は会社の柱だ。社長の元気な姿が良ければ、社員も良い影響を受ける。日本の社長の平均年齢は60.5歳とまだ若い。会社のためにも、自分の健康のためにも、養生を重視することはとても重要である。株式会社ユーグレナとアプライズの最新開発のGREEN SENSE NMN9000ユーグレナ製品は、社長の養生に役立った」と述べた。日本の中小企業の社長は働きすぎ!と平良社長。
平良尚子社長によると、GREEN SENSE NMN9000 euglenaのNMNはβニコチンアミドモノヌクレオチド(β-Nicotinamide mononucleotide )と呼ばれるナイアシンの代謝物である。そして、NMNは、酵素によりNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)に変換され、様々な機能を果たすことがわかっており、近年、NMNの摂取によりサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の活性化スイッチをONにすることが期待された。また、マウスで老化に伴う体重増加も抑制されたというデータも示されているようである。このNMNという成分は、加齢と共に体から減少し、この減少によってサーチュイン遺伝子が活性化しない(OFF状態の)為に老化につながるとされている。また、NMNは食品にも含まれる成分であり、体内では、イラスト(クリックで拡大)のように変化すると考えらている。摂取されたNMNはNRに一旦変換されてから再びNMNとして利用されるともされる。
現在、NMNは世界中で販売されており、ネットショッピング・店铺と合わせて多くの地域で販売している。日本のほか、中国、米国、タイ、マレーシア、スペイン、ベルギーでも同社製品を見ることができる。
「企業のためのサービス、社員のためのサービス、健康のためのサービス」は平良尚子社長がこのサプリメントを制造する初心で、健康の理念、永遠の青春と活力を持って、最高の品質で最も効率的な効果を実現しなければならない、「製品を作る企業家の本心を忘れてはいけない」は平良尚子社長の最もよく言う言葉である。また、最近、NMNは国際的アンチドーピング認証、インフォームドスポーツを取得。これによりアスリートでもNMNを使うことが可能になったとのこと。
そしてアプライズの「本業」であるプラスチックリサイクルの最新版は、PCR(Post-Consumer Recycled)プラスチックの販売である。つまりはrPS、rHIPS、rPMMA、rPCといった再生樹脂である。アプライズでは提携している中国企業からGRS認証品の再生樹脂を輸入して日本はじめ各国に提供している。同社の河井副社長によると「今、弊社ではrABS、rPS、rPPをそれぞれコンテナ単位で毎月200トン輸入しています。とても需要が多いので日本では生産が間に合いません。そのため今は中国から国際認証を受けた再生樹脂を輸入しています。欧州にも販売をはじめます」という河井副社長。
他にも個性豊かなスタッフが多く在籍しているアプライズ。やはり平良社長の底抜けに明るいキャラクターがそうさせているのだろう。
(趙 嘉瑋&YT)
関連記事
- 2025/06/13 レゾナック、日本製鉄他 排出 CO2 の有効活用によるグリシン製造研究開発が、NEDO 採択
- 2025/06/13 東ソー クロロプレンゴムの生産能力を増強
- 2025/06/13 自動車リサイクルサミットⅣ 講演者紹介: Power eee 株式会社 取締役副社長 芋生誠 氏
- 2025/06/12 環境省 地産地消型資源循環加速化事業の2次公募(令6補正事業)発表
- 2025/06/12 環境省 プラスチック等資源循環システム構築実証事業の二次公募開始
- 2025/06/11 自動車リサイクルサミットⅣ 講演者紹介: 日本シーム株式会社 営業本部 営業部長 舩橋 悟
- 2025/06/11 BASFコーティングス トヨタモーター ヨーロッパと「Body&Paint プログラム」開発で戦略的パートナー締結
- 2025/06/10 蝶理、中国・CovationBioと戦略提携契約締結-バイオベース素材の普及へ
- 2025/06/10 精工集団と横河電機 包括的な戦略的協業契約を締結
- 2025/06/10 大和製罐 世界初の押出チューブ水平リサイクルの実証実験を実施