ベトナムのファム・ミン・チン首相は6月30日-7月3日に韓国を訪問し、尹錫悦（ユンソンニョル）大統領ら韓国要人と会談した。両国はお互いの投資と貿易の拡大を加速させることで合意。気候変動や安全保障のほか、重要鉱物投資や半導体産業などでの協力を確認した。

 

(出所:ベトナム政府ホームページ)

 

　両首脳は7月2日に会見。ベトナム政府の発表によると、尹大統領は「韓国はベトナムが半導体チップやハイテク分野の人材を育成し、文化産業を発展させることを支援する」と述べ、「韓国企業はベトナムを非常に潜在的な投資先と見なしている」と話した。一方、チン首相は半導体、水素、AI分野の人材育成における韓国の協力を求めた。

　一方、韓国側の発表によれば、尹大統領は「韓国企業がベトナムのLNG発電事業、重要鉱物の開発・処理に参画し、ベトナムのエネルギー転換の取り組みに貢献する」ことを期待した。これに対し、チン首相からは、「今後も韓国企業のベトナムへの投資拡大支援に取り組む」との返答があった。

 

プレスリリース(ベトナム): South Korea supports Viet Nam to successfully host fourth P4G Summit (baochinhphu.vn)

プレスリリース(韓国): 게시글 상세 페이지 | 대통령실 뉴스룸 > 보도자료 (president.go.kr)

 

　韓国とベトナムは2022年末に両国関係を「包括的な戦略的パートナーシップ」に格上げした。2025年までに2国間の取引総額を1000億ドル、2030年までに1500億ドルに拡大する目標を掲げる。今回のフン首相の訪韓はベトナム要人としては格上げ後初。

　また、韓国は2024年10月のASEAN・韓国対話関係樹立35周年に向け、「ASEAN・韓国の包括的戦略的パートナーシップ」の構築も目指す。ベトナムは仲介役として連携していく方針だ。

 

 

 (IR Universe Kure)

 

 

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