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1‐8月銅需給53万5,000トンの供給超過――ICSGまとめ

 ICSG(国際銅研究グループ)は21日、1‐8月の世界の銅需給動向(速報)をまとめた。それによると、鉱石生産量は前年同期比約2%増の1485万9,000トン、地金は同比5%増の1833万2,000トン。同期間の消費量は2.5%増の1779万7,000トンで、この結果1‐8月の需給バランスは53万5,000トンの供給超過となっている。7月までの流れをそのまま引き継いでおり、変化は見られない。

 

 速報によると、鉱石生産の伸びを支えたのは、生産制約を抱えた2023年の状況から回復したチリ、インドネシアなどのほか、生産能力が増強されたコンゴ民主共和国(DRC)による寄与だという。

 

 チリでは、エスコンディーダ鉱山とコジャワシ鉱山での生産向上とケブラダ・ブランカ(QB2)の立ち上げにより、鉱石生産量は3%増加。DRCでは主にキンサンフ鉱山の立ち上げやテンケ、カモア・カクラ鉱山の拡張、小規模鉱山での新たな設備増強で、生産量は約11%増を記録したという。また、インドネシアも23年第1四半期にあったグラスバーグ鉱山、バトゥ・ヒジャウ鉱山での大雨や地滑りによる運営制約からの回復により、同比で22%増加したとしている。

 

 地金生産量の伸びに寄与したのは、中国とDRCで、両国で世界の生産量のおよそ54%を占める。中国の生産量は、一次・二次製錬所・精製所の立ち上げと拡大により、同比約6.5%増と推定されるといい、DRCもSX-EW(溶媒抽出・電解採取法)プラントの新規および拡張により同比で16%増加したと分析している。

 

 また、スクラップからの二次地金生産量は、中国で大きく伸び、同比4.6%増を記録したという。

 

 1‐8月の消費量も同比約2.5%増加の1779万7,000トンとなったが、地金生産の伸びが大きく、需給バランスは前年同期の7万5,000トンを大きく上回る53万5,000トンとなっている。

 

(IRuniverse G・Mochizuki)

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