10月のアルミ概況および11月の見通し 橋本アルミ(株)橋本健一郎
予測レンジ
LME 現物後場買い2400-2700ドル ↑
スクラップ +5~ +10円(前月最終価格より) ↑
為替 145-155円 (一か月間TTM) 円安
■国際概況
9月の米住宅着工件数結果 142.8万件 予想 145.9万件 前回 147.0万件などマイナス材料があったが、SP10月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は52.0と、前月の50.3から上昇し、3カ月ぶりの高水準となった好感しUP。
月末日 スタート価格11ドルUPの2623ドル
■前月の経済指標
◆月間のドル/円レート (TTS)
144.93 → 154.64(円)
出典 MIRU
【国内指標】
【自動車生産】
生産動態統計によると9月の自動車生産台数は前年比-10.1%の72万5577台
輸出は前年同月比-10.5%の34万8171台
◆自動車販売台数
日本自動車販売協会連合会によると10月の自動車販売台数(軽除く)は前年比+6.6%の25万9132台
自動車生産台数
出典 生産動態統計
自動車販売台数推移
出典 日本自動車販売協会連合会
【住宅着工戸数】
9月の新設住宅着工は,貸家が増加したが,持家,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比0.6%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比3.0%の増加となった。
○新設住宅着工戸数は 68,548 戸。
・前年同月比 0.6%減, 5か月連続の減少
○新設住宅着工床面積は 5,223千㎡。
・前年同月比 2.3%減, 5か月連続の減少
○季節調整済年率換算値では 800千戸。
・前月比 3.0%増, 3か月連続の増加
出典 国土交通省統計
【アルミ圧延・押出品生産数】
日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -1% 13万9426t 2カ月連続マイナス
出典 日本アルミニウム協会
【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】
前年比 -8.2% 5万8335t 2カ月連続マイナス
出荷 ―9.2% 5万8744t 2カ月連続マイナス
出典 日本アルミニウム合金協会
【貿易指標】
【輸出】
新地金 -24.9%の211t
二次合金 +175%の1795t
スクラップ -32.3%の2万3782t
アルミ缶 +52.6% 9152t
輸出推移
出典 財務省貿易統計
【輸入】
新地金 -4.6% 7万3327t
二次合金 -6.9%の8万625t
スクラップ +4.6%の640t
合金スクラップ +27%の6739t
輸入推移
出典 財務省 貿易統計
■国内概況まとめ
【自動車生産】
生産動態統計によると9月の自動車生産台数は前年比-10.1%の72万5577台
輸出は前年同月比-10.5%の34万8171台
【自動車販売】
日本自動車販売協会連合会によると10月の自動車販売台数(軽除く)は前年比+6.6%の25万9132台
【住宅着工戸数】
9月の新設住宅着工は,貸家が増加したが,持家,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比0.6%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比3.0%の増加となった。
○新設住宅着工戸数は 68,548 戸。
・前年同月比 0.6%減, 5か月連続の減少
○新設住宅着工床面積は 5,223千㎡。
・前年同月比 2.3%減, 5か月連続の減少
○季節調整済年率換算値では 800千戸。
・前月比 3.0%増, 3か月連続の増加
【アルミ圧延・押出品生産数】
日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -1% 13万9426t 2カ月連続マイナス
板は生産・出荷ともプラス。半導体製造装置向けの厚板を含む「その他」が二桁プラスとなった他、「缶材」「自動車」以外の内需が好調だった。押出は生産・出荷ともにマイナス。最大用途の「建設」は住宅着工戸数の減少の影響によりマイナス継続。
板 類 8万6493t +1.1% プラスに反転
押出類 5万2933t -4.4% 2カ月連続マイナス
【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】
前年比 -8.2% 5万8335t 2カ月連続マイナス
出荷 ―9.2% 5万8744t 2カ月連続マイナス
【輸出】
新地金 -24.9%の211t
二次合金 +175%の1795t
スクラップ -32.3%の2万3782t
アルミ缶 +52.6% 9152t
【輸入】
新地金 -4.6% 7万3327t
二次合金 -6.9%の8万625t
スクラップ +4.6%の640t
合金スクラップ +27%の6739t
【見通し】
【自動車】
9月の自動車生産が-10.1%。10月国内販売台数が前年比+6.6%
販売が再び増加 生産は3カ月ぶり減少。
ここ数カ月増加減少を繰り返しておりコロナ挽回生産の目はなくこの水準での落ち着く。
【アルミ圧延・押出品生産数】
日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -1% 13万9426t 2カ月連続マイナス
板は生産・出荷ともプラス。半導体製造装置向けの厚板を含む「その他」が二桁プラスとなった他、「缶材」「自動車」以外の内需が好調だった。押出は生産・出荷ともにマイナス。最大用途の「建設」は住宅着工戸数の減少の影響によりマイナス継続。
板 類 8万6493t +1.1% プラスに反転
押出類 5万2933t -4.4% 2カ月連続マイナス
【スクラップ景況予想】
流通(一次問屋)在庫はLME価格が2500から2600ドル台とレンジ内だったことから出荷し在庫薄
需要面に関して
先月の相場低迷による持ち込み量の減少から在庫薄。
【LME・為替予想】
今月は以下の項目に左右される
●中国の景気動向
中国全人代での大規模景気刺激策期待、S&P5日発表した10月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は52.0と、前月の50.3から上昇し、3カ月ぶりの高水準となったことから中国経済を支える可能性が高いのではないか
●米大統領選
いわゆるトランプトレードは盛んになり流動資金が金属から抜け下落する可能性が高いが、ただその後は景気回復期待から相場は戻ると予測
これらを踏まえた今月のアルミ価格は 2400―2700ドル(セツル)との予想。
ドル円値は145円~155円(TTM)台を予測。
スクラップ購買価格に関しては +5から+10円程度と予想している。
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