西アフリカのリベリア、鉱業などに30億ドル規模の投資誘致へ ウランやコバルト鉱床所有
2025/01/29 16:00
西アフリカのリベリア共和国のジョセフ・ニュマ・ボアカイ大統領は1月27日、一般教書演説を行い、エネルギー、鉱業、農業全体で30億ドル以上の新規投資を交渉していると明かした。同国にはウラン、リチウム、コバルト、マンガン、ネオジムなどの鉱床があるという。
(出所:リベリア政府ホームページ)
現地メディアのザ・リベリアン・インベスティゲーター(The Liberian Investigator)などが1月28日に一般教書演説の内容を伝えた。それによると、同国は中国からの資金援助で50年以上に渡り金属資源の研究を行い、国内に重要鉱物の鉱床があることが分かったという。
リベリアは内戦などの影響で、2023年の1人当たり実質国内総生産(GDP)が654ドルにとどまる世界最貧国の1つ。現在の同国の主な輸出物は鉄鉱石とゴムだが、JOGMECによれば、リベリア国土には90%以上に先カンブリア代の変成帯及び火成岩が分布しており、鉄鉱石のほかに金、マンガン、ダイアモンド、ベースメタルのポランシャルがある。
ボアカイ大統領は1月27日の演説で、リベリアの2025年のGDP成長率について、投資誘致などにより「5.8%成長が可能だ」との見方を示した。2024年はインフレの影響で5.1%の成長にとどまったと推計されている。
(IR Universe Kure)
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