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TREホールディングス、子会社のリバーが那須塩原市と公民連携事業実証スタート

 TREホールディングスは7月18日、連結子会社のリバー株式会社(本社:東京都墨田区、代表:松岡直人、以下「リバー」)について、那須塩原市との公民連携事業として、同市の一般廃棄物処理を担う「那須塩原クリーンセンター(以下「クリーンセンター」)」で発生する不燃ごみ・不燃系粗大ごみ由来の破砕残さ物(以下「残さ物」)(※注1)について、リバー那須事業所(以下「当事業所」)の高度選別技術を活用し、未利用金属等の抽出、再資源化を進める実証事業を開始すると発表した。なお、この事業は環境省「令和7年度地域の資源循環促進支援事業循環型ビジネスモデル実証事業」に採択されたとの事であり、下記に事業概要を記載する。

※注1. 主にアルミニウムや銅、ステンレス等の非鉄金属とプラスチック等の混合物で構成される

 

1. 実証事業の概要
 

 那須塩原市では、2023年3月に策定した「第2期那須塩原市一般廃棄物処理基本計画」に基づき、市民・事業者・行政による協働でごみの減量化、再資源化を推進している。そうした中、クリーンセンターでは、主に不燃ごみ・不燃系粗大ごみの処理工程で排出される残さ物について、未利用金属等の再資源化ができないまま埋立処分されているという課題を抱えていた。

 この課題に対し、リバーは地域の資源循環スキーム構築を目的に、クリーンセンターの残さ物から未利用金属等の回収、および再資源化を進める実証事業を開始するとの事だ。実証過程において、リバーは当事業所の高度選別により未利用金属等の抽出、再資源化のほか、専門的見地からの効果検証、および市外への事業PRも実施するという。那須塩原市は実証事業の取りまとめを担うポジションとなる。

 

事業実証の流れ


■実証内容

※注2. 実証内容を踏まえ、次年度以降の事業継続を検討
 

2. 今後の展望

 本事業は、環境省「令和7年度地域の資源循環促進支援事業循環型ビジネスモデル実証事業」に採択された。同事業を通じ、これまで埋立処分としていた残さ物から未利用金属等を抽出、再資源化することで、環境負荷の低減はもとより、処分費の削減や売却益の確保など、環境面、財政面の双方から持続可能な資源循環スキームを構築する。そして今後は、同様の課題に悩む近隣自治体に対する本循環スキームの水平展開も進めていく見通しだ。

 同社は、第2次中期経営計画において「WX(Waste Transformation)環境企業への挑戦」(※3)を掲げた。年々多様化する廃棄物に対応し、高度循環型社会を実現するには広く自治体と民間の協働する「公民連携」が不可欠と考えている。TREホールディングスは、2024年4月に新設した「公民連携推進部」を中心に、廃棄物処理に関する高い専門性と民間ならではの機動力を生かしながら、自治体の抱える廃棄物の課題解決、高度循環型社会、および脱炭素社会の実現に貢献していくと意気込んでいる。

※注3. 廃棄物処理の技術的・採算的課題を克服し、資源やエネルギーへと変換する取り組みであり、動脈・静脈の枠組みを超えた“共創”により高度循環型社会、脱炭素社会の実現を目指すもの


(IRuniverse Ryuji Ichimura)

 

 

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