日本伸銅協会、2025年度会長・副会長を選出ー新会長に古河電気工業の小林敬一氏
2025/05/28 19:39 FREE
日本伸銅協会は28日都内で、定時総会と理事会を開き2025年度の正副会長と専務理事を選出した。新会長に就任した小林敬一氏(古河電気工業・取締役会長)は「2024年度の伸銅品生産量は前年度比0.5%増の64万1,000トンとなった。今年度は、自動車需要・住宅設備の回復など、伸銅品事業に関連する分野での回復が広がると考えており対前年比5.6%の成長を計上している」と述べた。また、「現在、私たちの業界は、個社の力だけでは乗り越えられない課題が多く存在する。『個社』を強調するとサーキュラ―エコノミ―は回らないし、バリューチェーンもつながらない。だからこそ協会としての役割が重要となっている」との認識を示した。
小林会長
会長に就任した小林氏のほか、同日決定した新役員陣は次の通り。
副会長 大山正紀・三井住友金属鉱山伸銅代表取締役社長
副会長 釣谷宏行・サンエツ金属代表取締役社長
副会長 田口昌利・KMCT代表取締役社長
専務理事(代表理事)桑山広司氏(再任)
会見後には、技術・功労・優良従業員などの表彰式も行われた。
表彰式後の集合写真
懇親会では経済産業省の浦田秀行製造産業局大臣官房審議官が来賓として挨拶を行った。浦田氏は「(DX・GX化が進む中で)銅の重要性は高まっている。『Copper is new oil』と表現する者もおり、石油並みの戦略物資と言われている」としたうえで、「(電線などの盗難が多発し、警察庁が盗難防止のための新法制定の動きがあるが)いずれにしても注目されていることはチャンス。私たちとしては、この波に乗って(業界を)盛り上げていきたい」との認識を示した。
浦田氏
(IRuniverse G・Mochizuki)
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