予測レンジ　                                             

 

■国際概況

需要不安・欧州株安など外部環境の悪化や利益確定売り・ドル高による圧力を嫌気し下落したが中国経済成長見通しの上方修正、在庫の減少を好感しUP

月末日　スタート価格より４０ドルUPの２４４５ドル

 

■前月の経済指標    

◆月間のドル/円レート　（ＴＴＳ）

１４４.０６　→　１４４．８７（円）

 

出典　ＭＩＲＵ

 

【国内指標】                                          

【自動車生産】

生産動態統計によると４月の自動車生産台数は前年比＋4.2％の63万5619台

輸出は前年同月比‐2.8%の33万5600台

 

 

◆自動車販売台数

日本自動車販売協会連合会によると5月の自動車販売台数（軽除く）は前年比＋0.9％の20万3523台

 

 

自動車生産台数

出典　生産動態統計

 

自動車販売台数推移

出典　日本自動車販売協会連合会

 

【住宅着工戸数】

4月の新設住宅着工は，持家，貸家,分譲住宅が減少したため，全体で前年同月比26.6％の減少となった。また，季節調整済年率換算値では前月比42.0％の減少となった。

○新設住宅着工戸数は 56,188戸。

・前年同月比 26.6％減， 3か月ぶりの減少

○新設住宅着工床面積は 4,177千㎡。

・前年同月比 27.6％減， 3か月ぶりの減少

○季節調整済年率換算値では 626千戸。

・前月比 42.0％減， 3か月ぶりの減少

 

 

【アルミ圧延・押出品生産数】

日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比　＋2.5％　14万5081ｔ　2カ月連続プラス。

 

出典　日本アルミニウム協会　

 

【アルミニウム２次合金　同合金地金等生産実績】

前年比 －6.2％ 5万3788ｔ ３カ月連続マイナス

出荷　－8% 5万4727ｔ　9カ月連続マイナス          

 

出典　日本アルミニウム合金協会

 

【貿易指標】

【輸出】

新地金 －21.3％の247ｔ

二次合金　　　－2.8％の961ｔ

スクラップ　　－13.1％の3万1253t

アルミ缶　　　＋25.7％　6445ｔ

 

輸出推移

出典　財務省貿易統計　

 

【輸入】

新地金 ＋37.6％ 10万5853ｔ

二次合金　　　　＋37.2％の9万4015ｔ

スクラップ　　　＋47.1％の1050ｔ

合金スクラップ　＋11.5％の7289ｔ       

 

輸入推移

出典　財務省　貿易統計

 

■国内概況まとめ

【自動車】

【自動車生産】

生産動態統計によると４月の自動車生産台数は前年比＋4.2％の63万5619台

輸出は前年同月比‐2.8%の33万5600台                                              

【自動車販売】           

日本自動車販売協会連合会によると5月の自動車販売台数（軽除く）は前年比＋0.9％の20万3523台

 

【住宅着工戸数】

4月の新設住宅着工は，持家，貸家,分譲住宅が減少したため，全体で前年同月比26.6％の減少となった。また，季節調整済年率換算値では前月比42.0％の減少となった。

○新設住宅着工戸数は 56,188戸。

・前年同月比 26.6％減， 3か月ぶりの減少

○新設住宅着工床面積は 4,177千㎡。

・前年同月比 27.6％減， 3か月ぶりの減少

○季節調整済年率換算値では 626千戸。

・前月比 42.0％減， 3か月ぶりの減少

 

【アルミ圧延・押出品生産数】                     

日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 ＋2.5％ 14万5081ｔ 2カ月連続プラス。

板類145,081（+2.5%）144,564（+1.4%）輸出が好調

押出類52,422（▲0.4%）53,583（+0.4%）建設・自動車向けが横ばい

 

【アルミニウム２次合金　同合金地金等生産実績】

前年比 －6.2％ 5万3788ｔ ３カ月連続マイナス

出荷　－8% 5万4727ｔ　9カ月連続マイナス                        

 

【輸出】

新地金　　　　－21.3％の247ｔ

二次合金　　　－2.8％の961ｔ

スクラップ　　－13.1％の3万1253t

アルミ缶　　　＋25.7％　6445ｔ

 

【輸入】           

新地金　　　　　＋37.6％　10万5853ｔ

二次合金　　　　＋37.2％の9万4015ｔ

スクラップ　　　＋47.1％の1050ｔ

合金スクラップ　＋11.5％の7289ｔ       

 

【見通し】

４月の自動車生産が＋4.2％。5月国内販売台数が前年比＋0.9％

販売、生産共に増加。

国内生産回復と北米需要堅調 → 業界回復を牽引

 

【アルミ圧延・押出品生産数】

板類・押出 合計：14万5,081t（前年比＋2.5％）

板類：14万5,081t（＋2.5%）→輸出が堅調

押出類：5万2,422t（－0.4%）→建設・自動車向け横ばい

 

【アルミニウム２次合金　同合金地金等生産実績】

生産：5万3,788t（前年比－6.2％）

出荷：5万4,727t（前年比－8.0％）

生産・出荷ともに減少、特に出荷は9カ月連続マイナス。

 

■総評

自動車生産・販売は引き続き堅調だが、輸出には陰り。

住宅着工は急減速し、今後の建設向け需要に懸念。

アルミ圧延は堅調な一方、二次合金は不振が続く。

輸出は全般的に弱含み、輸入は大幅増加しており、需給バランスに注意が必要。

 

【スクラップ景況予想】

流通（一次問屋）在庫はＬＭＥ価格が２４０５から２４４５ドル台と上昇局面。

需要　引き続き低調

メーカー在庫は自動車・建設向けの需要が弱く、スクラップからの再生インゴット需要が伸び悩み。夏場は工場の稼働調整（例：盆前在庫調整）もあるため、短期的に買い控え傾向が強まる可能性。

 

供給　やや増加傾向

4月のスクラップ輸入量は前年比＋47.1％（1,050t）と大幅増加

建設・住宅着工の減少（前年比－26.6%）により一部需要減。

自動車リサイクル経由の発生量は限定的。

 

【ＬＭＥ・為替予想】

●LME予想　

供給側の制約が価格を支える一方で、世界経済の減速懸念や貿易摩擦が価格の上昇を抑制する要因にある

世界経済の減速懸念：世界的な経済成長の鈍化が需要に影響を与え、価格の上昇を抑制する可能性あり。

米中貿易摩擦：米国によるアルミ輸入関税（25%）が市場に不確実性をもたらしている。

 

●為替予想　１４１円～１４８円

短期的には円安圧力が強まる可能性がありますが、中長期的にはドル安・円高方向への動きも想定

これらを踏まえた今月のアルミ価格は　２４５０―２６００ドル（セツル）との予想。

スクラップ購買価格に関しては　据え置きから１０円上げ予想。

                               

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