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週刊バッテリートピックス「マツダ岩国工場で調印」「トヨタがチェコでEV生産へ」など

2025/09/07 14:46
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週刊バッテリートピックス「マツダ岩国工場で調印」「トヨタがチェコでEV生産へ」など

 2025年9月1日~9月7日のバッテリー業界では、日本企業の電気自動車(EV)や車載電池の生産拡大が目立った。マツダは山口県岩国市での32年ぶりの国内工場となるEV工場新設に調印。トヨタはチェコでのEV生産に踏み切った。一方、インドのアショック・レイランドが中国電池大手と提携し、中印関係は改善している。Miruはマレーシアでの展示会に出展した。

 

 

 IR Universeは9月25日、第12回Battery Summit を開催する。今回は、中国の金属情報プロバイダーSMM(上海有色網)との共催となる。 

 

9月25日(木) 第12回 Battery Summit in TOKYO | MIRU

日程

2025年9月25日(木)13:00~18:30

2025年9月26日(金)バッテリー関連工場訪問予定

 

会場

東京国際フォーラム Hall D7

〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5-1

 

<国内>

●マクニカ、横浜で新型太陽電池を実験 2月まで

 

 

 半導体商社のマクニカは9月5日、自社ホームページ上で、「発電効率をアップしたペロブスカイト太陽電池による苛烈環境下での実験を開始した」と発表した。9月1日-2026年2月28日の期間に、横浜港大桟橋の国際客船ターミナルに新型の太陽電池60枚を装着し、既存品との違いを確かめる。

 

プレスリリース:マクニカ、発電効率をアップしたペロブスカイト太陽電池による苛烈環境下での実証開始 - サーキュラーエコノミー事業 - マクニカ

 

●アイシン、郡山で太陽電池の実験開始 塗料状態など確認

 トヨタ傘下の自動車部品メーカーであるアイシンは9月5日、自社ホームページ上で、「系列の自動車販売会社であるネッツトヨタ郡山と、ペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始した」と発表した。9月7に開店したネッツトヨタの新店舗の壁面にパネルの色をイメージカラーにした太陽電池を取り付け、パネル色の変化や周囲への反射光の影響の有無等を確認する。

 

プレスリリース:アイシン、ネッツトヨタ郡山とペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始 | 株式会社アイシン 公式企業サイト

 

●マツダ、岩国工場を建設へ 車載用円筒形リチウムイオン電池パックを生産

 

 

 マツダは9月4日、自社ホームページ上で、「山口県岩国市で計画するEV用の電池工場について、県と岩国市との間で建設協定を結んだ」と発表した。11月に着工し、2027年度の工場稼働開始を目指す。

 車載用円筒形リチウムイオン電池パックを生産し、生産能力は年間10ギガワット時(GWh)となる見込み。岩国工場は、マツダにとって1992年の防府第2工場稼働以来32年ぶりの国内新工場となる。読売新聞によると、投資総額は約950億円。

 

 

(出所:山口県発表資料)

 

プレスリリース(マツダ):MAZDA NEWSROOM山口県、岩国市と、車載用円筒形リチウムイオン電池のモジュール・パック工場に関する建設協定に調印|ニュースリリース

プレスリリース(山口県、8月21日) マツダ株式会社による岩国市への新工場建設について -本年18件目の企業誘致- - 山口県ホームページ

 

 

●東京都、水素促進でプロジェクト 燃料電池タクシーなど、世界陸上でも

 東京都は9月3日、ホームページ上で、水素燃料の促進を掲げた「TOKYO H2」プロジェクトを始めると発表した。燃料電池商用モビリティをはじめ水素燃料の普及を目指す。

 小池百合子都知事は「東京都はこれまで、燃料電池バスの導入を始め、水素の普及に向けた先駆的な取組を進めており、今回、日本で初めて燃料電池タクシーを大量導入した。この取組を皮切りに、都民の皆様に水素のある社会を身近に感じていただきながら、『世界に誇る、水素社会・東京』および、持続可能な都市の実現を目指す」と話した。

 

燃料タクシー出発式 右から2人目が小池都知事

 

プレスリリース:官民連携 水素で世界をリード 「TOKYO H2」プロジェクト|9月|都庁総合ホームページ

 

 東京都は9月13日開幕の世界陸上、11月開催の聴覚障害者向けのデフリンピックにあわせて最新技術の発信を強化する。世界陸上の会場となる国立競技場(東京・新宿)の周辺では8~12月にペロブスカイト太陽電池の実験を行っている。

 

●トヨタ、チェコ工場でEV生産へ

 トヨタ自動車の欧州子会社は9月3日、チェコ工場を拡張し、EVとEV用電池を生産すると発表した。新たな塗装や金属加工ラインの増設を含め、6億8千万ユーロ(約1200億円)を投じる。同社が欧州の自社工場でEVを生産するのは初めて。

 

プレスリリース:Toyota announces new BEV to be produced in Europe

 

 

<海外>

●「第21回アジアバッテリー会議・展示会 Miru出展

 電池の国際会議・展示会である「第21回アジアバッテリー会議・展示会(21st Asian Battery Conference and Exhibition)が」年9月3日-5日、マレーシアのサバ州都であるコタキナバルで開催された。Miruはエキシビジョンブースに出展した。

 

関連記事:世界有数の国際鉛バッテリー会議 「21st Asian Battery Conference and Exhibition」がマレーシア・コタキナバルで開幕―MIRUもエキシビジョンブースに出展 | MIRU

 

●印アショック・レイランド、中国CALBと提携 モディ訪中で関係改善

 

 

 インド大型車メーカーのアショック・レイランドは9月1日、自社ホームページ上で、「中国の電池3位の中創新航科技集団(CALB)と長期独占提携を締結し、次世代バッテリーの開発・製造事業に参入する」と発表した。8月末にインドのモディ首相が訪中し、中印間の関係改善を受けて決定したとしている。

 アショックはインド複合企業ヒンドゥージャ・グループの傘下企業。トラックなどの大型車を生産する。一時は日産自動車と合弁事業を展開していた。

 

プレスリリース:Gro Digital Platforms, a joint venture of Ashok Leyland and Hinduja Leyland Finance joins hands with IDFC FIRST Bank to Launch FASTag Services for Seamless Fleet Operations

 

●中国化学・物理電源業界協会、新鮮で理事会

 中国化学・物理電源業界協会の移動電源・リチウム電池材料分会は8月29日、深セン市で理事会を開催した。

 

関連記事:中国 リン酸鉄リチウム業界が中央政府の「過当競争禁止」対象に | MIRU

プレスリリース:移动电源及锂电池CCC认证新规和锂电池行业规范宣贯会在深召开,吹响产业质量提升冲锋号!

プレスリリース:关于维护磷酸铁锂材料行业健康有序发展的倡议(征求意见稿)

 

(IR Universe Kure)

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