1機当たりのチタン使用量が多いB737maxの納入機数が高水準で推移している。
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日本航空機開発協会がまとめた民間航空機の受注納入統計によると2025年に入って高水準の納入機数が続いている(図表1参照)。月によっては納入タイミングにより月間生産機数の上限である38機を上回る月もある。実際、25年6月に42機、7月は37機とのなったものの、8月42機、9月40機の納入機数となった。
図表1、B737maxの受注納入機数(機)

出所:日本航空機開発協会よりIRU作成
FAA(米連邦航空局)は、B737maxの生産制限を、10月17日(現地時間)に、一部解除しており、上限が42機となったため、今後の納入機数の増加が期待される。ちなみに、9月末の同機の受注残機数は5,359機あり、上限規制緩和後の生産機数で割っても10.6年分の受注残もある。これは、ボーイング全体の受注残の8.9年分より多い。ちなみに、同機は事故後の生産再開に伴いボーイングの総受注残機数に占める割合が低下しているものの、それでも9月末で74.4%を占める人気機種。
今後の同機の受注機数をベースに納入までのタイムラグ(1年半前後)を加味し、単純に納入機数を推測してみると、引き続き高水準の納入機数が続くと推測できる。言うまでもないが、今後、生産制限が月産53機、それ以上へと解除になれば納入機数は一段と増加する。
図表2、B737maxの納入機数と受注機数の移動平均(機)

注意:①タイムタグ1年、②タイムラグ2年
出所:日本航空機開発協会よりIRU作成
<参考>
図表3、B737maxの受注残機数とボーイングの受注残機数に占める割合(機、%)

出所:日本航空機開発協会よりIRU作成
なお、B737maxのキャンセル機数は、このところ低水準で推移している。
図表4、B737maxのキャンセル機数推移(機)

出所:日本航空機開発協会よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)