HARITA（富山県高岡市、張田真社長）は10日、技術系アウトソーシングや産業設備のデジタルソリューションを提供するトライアロー（東京都港区）と共同で、廃棄物処理工程における危険物の自動検知システムの開発に着手したと発表した。
同プロジェクトは、廃棄物処理の現場において、爆発や機器の損傷リスクのある危険物を自動で検知することでリスクを低減。作業者の安全性と作業効率の向上を目的としたもの。第１フェーズでは、ヤードに運ばれた廃棄物、やコンベアで搬送中の廃棄物から、爆発や破損の原因となる「一斗缶」「携行缶」「ガスボンベ」「塊状物」などの危険物をAIにより検知する技術の検証を行う。
具体的には、産業廃棄物に特化したデータセットプラットフォームをトライアロー社で独自開発し、HARITAの提供した画像・動画をもとに危険物検知精度の評価を実現させる計画だ。トライアロー社が開発するAIモデルは、代表的な物体検出アルゴリズムをベースに、危険物の形状・色・質感などの特徴を学習。粉塵環境や複雑な背景下でも高精度な検知を可能にするという。
（IRuniverse K.Kuribara）
