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2025年12月 月次工作機械受注確報 輸出が単月過去最高額を更新

2026/01/29 01:11
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2025年12月 月次工作機械受注確報 輸出が単月過去最高額を更新

工作機械工業会12月受注確報 12月10.9%増1586億円、輸出は単月最高額更新

 

12月工作機械受注1586億円(10.9%増)と6ヶ月連続同月比増加

 1/27の15時に日本工作機械工業会の2025年12月工作機械受注確報が開示された。12月受注は1586.43億円(同月比10.9%増、前月比15.8%増)と6カ月連続同月比増加、年末月でもあり、前月比大幅増となった。また昨年度3月末の1511億円以来の1500億円超え、今年度として月間最高額を更新した。なお12月としては、2017年の1659億円以来の数字で、歴代2位の受注金額となった。

外需13.1%増1187.4億円は3ヶ月連続1000億円超え、10月を抜き月次最高額更新

外需は1187.4億円(同月比15.1%増、前月比13.1%増)と15カ月連続同月比増となった。前月比でも13.1%増となり3ヶ月連続1000億円超え、しかも10月の1077.6億円を超えて月間過去最高額を更新した。

主要4業種では、一般機械を除き同月比、前月比ともに増加した。一般機械は286.7億円(同月比5.1%減、前月比8.2%減)と3ヶ月ぶりに300億円を割り込んだが、高水準は維持している。自動車は262.8億円(同月比24.4%増、前月比9.8%増)と同月比11ヶ月連続増加、5ヶ月連続で200億円超えとなり、250億円超は2ヶ月ぶり。電気・精密は219.7億円(同月比57.2%増、前月比34.0%増)と大きく伸長し、2025年暦年で月間最高額を更新、2024年10月の222億円以来の220億円超えとなった。半導体設備投資などの活発化を受けて受注が盛り上がったとみられる。航空・造船・輸送機械は146.3億円(同月比1.9%増、前月比71.0%増)と、2024年12月の144億円を抜いて月間最高額を更新した。

主要3極別ではアジアが525.4億円(同月比2.4%増、前月比3.2%減)と、3ヶ月連続500億円超えに。東アジアは403.8億円(同月比0.2%増、前月比5.6%減)。このうち中国は371.3億円(同月比2.4%増、前月比2.6%減)と同月比21ヶ月連続増加、4ヶ月連続300億円超えとなり、11月の2025年最高月額に次いで月間2番目の金額となった。中国の一般機械向けは132.5億円(同月比7.5%増)と補助金効果が継続、自動車は112.9億円(同月比1.9%減)と、高水準のEV投資が継続している模様。電気・精密は89.1億円(同月比25.3%増)と2ヶ月連続2ケタ増となった。全体として中国の工作機械NC化向上促進への補助金政策継続が支えている。一方、韓国は19.2億円(20.0%減)、台湾も13.3億円(18.9%減)と一服した。その他アジアは121.7億円(同月比10.4%増)で8ヶ月連続で100億円超となっている。インドが63.9億円(同月比26.4%増、前月比8.3%増)と、1月の83.9億円以来の高い数字となった。タイも15.23億円(19.6%増)などと増加したが、マレーシアやシンガポール、インドネシアなど、月間10億円に満たないものの、いずれも2割以上の伸びを記録している。

北米は414.6億円(同月比29.6%増、前月比40.9%増)となり、11ヶ月連続250億円超となり、単月として2023年9月の341.7億円を大きく上回り、過去最高額更新となった。このうちアメリカは345.8億円(同月比19.5%増、前月比31.0%増)と11カ月連続同月比増加となり、2022年5月の308.2億円を抜いて過去最高額を大きく更新した。米国政府が7月に即時償却の恒久化を打ち出すなど税制改正が受注増の追い風になっていると見られる。米国主要4業種は一般機械のみ減少し50.2億円(39.0%減)と、建機や農機向けが一服し反動減となり、2025年月間で最低額となった。一方で自動車は41.0億円(50.8%増)に増に。電気・精密は64.1億円(3.1倍)と、半導体関連で本格拡大の動きがあった様で、過去最高額更新となった。航空・造船・輸送用機械も93.9億円(24.9%増)など、となり、過去2番目の高い数字となった。またメキシコは55.93億円(4.1倍)となり、こちらも単月で過去最高額を大幅更新した。

 

 

欧州は222.2億円(同月比35.7%増、前月比22.5%増)と6ヶ月連続同月比増、4ヶ月連続150億円超えに。10月の202億円を抜き、暦年月次最高額で、しかも220億円超えは2021年10月以来50ヶ月ぶりの数字となった。ドイツが42.8億円(同月比47.2%増、前月比2.7%増)と、3ヶ月連続40億円超えに。イタリアも20.7億円(同月比5.6%増、前月比23.5%減)で6ヶ月連続同月比増となった。その他では、フランス44.0億円(89.5%増)、スイス10.6億円(2.2倍)などが高い伸びとなった。欧州の主要業種4業種では、同月比、前月比とも増加した。一般機械が53.6億円(23.8%増)と6ヶ月ぶりに50億円超となった。自動車は20.0億円(38.9%増)と低水準にとどまっている。電気・精密は19.9億円(45.3%増)も、低水準が続いている。航空・造船・輸送用機械は36.2億円(9.0%増)とフランスで大口受注があり、10ヶ月ぶりに30億円超えとなり、2024年12月の33.2億円を抜いて月間最高額を更新した。

 

内需399.1億円(同月比0.0%減、前月比24.8%増)と2ヶ月ぶりに350億円超え

内需は399.1億円(同月比0.0%減、前月比24.8%増)となった。2ヶ月ぶりで350億円を超えたものの、低調な推移が続いている。

主要4業種は同月比で電気・精密を除き増加となった。一般機械は158.4億円(同月比5.1%増、前月比21.8%増)と、同月比で2ヶ月ぶりに増加した。自動車は90.6億円(同月比4.7%増、前月比34.7%増)とトランプ関税措置が一応解決し、一部で更新需要が出ている。電気・精密は39.2億円(同月比19.1%減、前月比12.4%増)と、4ヶ月連続同月比減と不振が続く。航空・造船・輸送用機械は29.9億円(同月比3.0%増、前月比7.9%減)となった。

内需全体としてトランプ関税が日米間で決着、低迷していた自動車向けが若干戻っている。ただし、内需は緩やかな回復基調にある航空・造船・輸送用機械を除き力強さがない。

12月販売は同月比7.0%増1801億円、受注残1.4%減7574億円は31ヶ月連続同月比減

12月販売は1801億円(同月比7.0%増)と3ヶ月連続同月比増加となった。受注残高は7574億円(同月比1.4%減)と8ヶ月連続7000億円乗せも31ヶ月連続同月比減少となっている。

12月工作機械4社受注12.6%増、同月比19ヶ月連続増加も内需7ヶ月連続減

日刊工業新聞が集計している工作機械主要4社の12月受注が12/14に発表された。4社合計で402.16億円(同月比12.6%増)と、19ヶ月連続同月比増加となった。輸出は307.78億円(20.6%増)となり、4社とも同月比増加し、16ヶ月連続同月比増加となった。一方、国内は94.38億円(7.6%減)となり、7ヶ月連続で同月比減少した。

牧野フライスが97.02億円(同月比4.1%増)で、輸出が2ヶ月ぶりに増加。国内は3ヶ月連続同月比減少となった。

オークマは146.40億円(2.3%増)と4ヶ月連続同月比増加。国内は46.52億円(15.1%減)と不振も、輸出は99.88億円(13.0%増)と米国で航空宇宙、エネルギー関連が好調持続、15ヶ月連続増となった。

芝浦機械は34.47億円(22.8%増)で、輸出が16.80億円(73.0%増)と、中国向け大型サーバー関連などの大型受注が寄与した。

 

 

ツガミは124.27億円(33.8%増)で、輸出が117.32億円(33.8%増)と主力の中国向けが自動車、データセンタ関連、電子機器向けなど高水準を維持した。

 

 

 

出所:日本工作機械工業会12月受注発表資料、日刊工業新聞社掲載4社受注よりアイアールユニバース加工

 

(IRuniverse Okamoto)

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