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週刊バッテリートピックス「タンデム太陽電池開発を支援」「25年の世界の車載電池生産32%増」など

2026/02/08 17:46
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週刊バッテリートピックス「タンデム太陽電池開発を支援」「25年の世界の車載電池生産32%増」など

 2026年2月2日~2月8日のバッテリー業界では、次世代電池への支援や材料調達に向けた日本企業の活発な動きが目立った。NEDOがタンデム太陽電池の開発支援を加速。出光興産や阪和興業が海外からの電池材料調達に積極姿勢を見せた。一方、2025年の世界の車載電池の生産量は3割増となり、市場シェアは中国勢が過半を占めた。

 

 IR Universeは2026年3月17-18日、東京・浅草で「第13回Battery Summit」を開催する。

 

関連記事:第13回 Battery Summit in TOKYO

 

<国内>

●NEDO、カネカと長州産業をタンデム太陽電池で支援

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2月6日、ホームページ上で、「タンデム太陽電池の量産技術開発とその性能検証のための実証試験に関し、事業会社2社を採択した」と発表した。

 2社は化学メーカーのカネカと住宅向け太陽電池大手の長州産業。2030年度までに500メガワット(MW)以上の規模のタンデム太陽電池の量産化に向け、6年間で153億3000万円を上限に支援する。

 

(出所:NEDO発表資料)

 

プレスリリース:グリーンイノベーション基金事業「次世代型太陽電池の開発/次世代型タンデム太陽電池量産技術実証事業」を新たに開始しました | ニュース | NEDO

 

●パナ、燃料電池と冷凍機の熱連携で表彰

 パナソニックは2月6日、自社ホームページ上で、「子会社2社とともに実験した『純水素型燃料電池の排熱を活用した吸収式冷凍機との連携』」が、2025年度「コージェネ大賞」の技術開発部門で「優秀賞」を受賞した」と発表した。2月5日に授賞式があった。

 純水素型燃料電池から回収できる熱と吸収式冷凍機に必要な熱源の間の乖離を縮め、熱連携の可能性を探った。コージェネ大賞は一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センターが主催し、新規性・先導性・新規技術および省エネルギー性などにおいて優れたコージェネレーションシステムを表彰する。

 

実験設備

(出所:パナソニックHD発表資料)

 

プレスリリース:「純水素型燃料電池の排熱を活用した吸収式冷凍機との連携」が2025年度「コージェネ大賞」の優秀賞を受賞 | 受賞・認定・対外評価 | 企業・経営 | トピックス | Panasonic Newsroom Japan : パナソニック ニュースルーム ジャパン

 

●豊田通商など、カナダに車載電池の保護部品で合弁設立

 豊田通商は2月5日、「同社とアイシン、自動車部品の製造を行うMinth Group Limitedの3社で、カナダにアルミボデー骨格部品を生産する合弁会社を設立した」と発表した。 アルミボデー骨格部品は、車載電池の保護部品。

 

関連記事:アイシン、豊田通商、Minth、カナダでアルミ部品生産の新会社を設立

 

●古川電池、台湾デルタ電子とESS協業調印

 古河電池は2月4日、台湾パワーエレクトロニクス大手のデルタ電子の日本法人と、日本国内におけるESS事業での協業に関する調印式を行った。

 

関連記事:古河電池、デルタ電子 ESS事業のパートナーシップ契約を締結

 

●出光興産、豪資源などとグラファイト系負極材の供給で協力

 出光興産は2月4日、「オーストラリア資源のグラフィネックス(Graphinex Pty Ltd)、丸紅、NSCの3社と、日豪間における天然グラファイト系負極材の供給網構築に向けた協業契約を 2月3 日に締結した」と発表した。

 

関連記事:出光興産、グラフィネックス・丸紅・NSCと協業契約締結―リチウムイオン電池用天然グラファイト系負極材の供給網構築へ

 

●阪和興業、UAEでの天然黒鉛事業に出資へ

 阪和興業は2月3日、「エネルギー・金属鉱物資源機構 (JOGMEC) とともに、カナダの戦略的材料開発会社ネクストソース・マテリアルズ(NextSource Materials Inc).が進めるアラブ首長国連邦 (UAE) での天然黒鉛の球状化・高純度化事業について、出資の覚書 を1月30日に締結した」と発表した。

 

関連記事:阪和興業、UAE天然黒鉛精製事業への意向表明書を締結

 

<海外>

●25年の世界の車載電池生産量、前年比32%増 中国2社でシェア過半、SNEリサーチ

 韓国調査会社のSNEリサーチが2月4日に発表した2025年の世界の車載電池の生産量は前年比31.7%増の1187ギガワット時(GWh)だった。年間生産量が1000GWhを超えるのは初めて。増加率は2024年の27.2%から拡大した。

 企業別では1,2位を寧徳時代新能源科技(CATL)とBYDの中国勢が独占し、2社合わせて全体の56%と市場シェアの過半を占めた。

 

2025年の車載電池生産量と市場シェア

 

(出所:ともにSNEリサーチ)

プレスリリース:Press Release - Insight -SNE Research

 

●韓国ISエコソリューション、LFPスクラップ大量確保

 韓国電池のISエコソリューションズは2月3日、「リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池のスクラップ1600トンを確保した」と発表した。電池のリサイクル促進につなげる。

 

関連記事:韓国ISエコソリューション、LFPバッテリーリサイクルの商業化を確立 ― 国内初、1,600トンの原料確保で世界市場へ

 

●韓国電池3社、25年業績振るわず

 韓国電池大手3社の2025年12月期と10-12月期の決算が2月2日までに出そろった。10-12月期では3社はそろって営業赤字を計上。12月通期でも2社が赤字となった。

 

関連記事:韓国電池3社、10-12月期はそろって営業赤字 通期でも2社赤字、EV失速で

 

(IR Universe Kure)

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