銅生産世界首位のチリ国営コデルコは3月5日、自社ホームページ上で、「米マイクロソフト・コーポレーションとの間で、協力関係の加速で合意した」と発表した。採掘事業における人工知能(AI)などの最先端ツールの活用を進めるためのチェック管理機能を、共同で高める。
■まずは18か月間協力 セキュリティなど留意

今回の合意内容は当初設定として18か月間有効とする。合意には、最先端技術の運用上でのモニタリングについての共同ガバナンス構造を盛り込んだ。サイバーセキュリティとデータ保護を実現しつつ。データの取り扱いや高度分析、AI活用、重要プロセスの自動化などを進める。また、労働者やチーム向けの技術研修を共同で行うほか、将来的にはパイロットの開発、新しいソリューションの初期試験への参加、国際的な経験の共有、イノベーションエコシステムとの連携促進の可能性なども視野に入れる。
■NTTからデジタル知識を移行へ

コデルコとマイクロソフトは既に27年来の協力関係にある。コデルコはかねて最新技術の導入に積極的で、2025年11月にはNTTデータとの間で次世代採掘の開発に向けた協力の覚書を交わした。この覚書では、両社はコデルコの採掘事業における自律制御、セキュリティ、サステナビリティに基づく新たな運用モデルの加速と、NTTからコデルコへのデジタル知識の移転強化を進めるとしていた。
プレスリリース:チリのCODELCO社と次世代鉱業運営のための戦略的協力覚書を締結 | NTTデータグループ - NTT DATA GROUP
コデルコ以外にも、鉱業分野で最先端技術を応用する動きは進んでいる。インド系米国企業のカッパーテック(Coppertech)は2月、「地球地質学などの企業3社と提携し、アフリカ・ザンビアでの銅採掘事業にAIを取り入れ、地下資源の3D解析などを進める」と発表していた。
関連記事:採掘事業もAI時代!? インド系米企業、アフリカ鉱山に地球地質学や3D解析を導入へ
(IR Universe Kure)