日米両政府が南鳥島沖での海底レアアース開発を巡り協力する見通しだ。時事通信や日本経済新聞などの一般紙が3月14日に伝えた。3月19日の高市早苗首相の訪米に伴う首脳会談で、海洋鉱物資源を巡る開発協力の作業部会創設に関する協力覚書を結ぶ方向という。レアアースサプライチェーン(供給網)の脱中国依存を進める方針だ。
■首脳会談に向け両国政府が調整中
報道によれば、作業部会は資源開発を進めるうえでの日米協力のあり方について具体化を図るもので、合意文書作成に向け日米両政府が調整中だ。関係筋によると、海底からの採掘や加工の技術は日本に優位性があり、米国への資金面での協力を要請する形式などが想定される。日米両国での共同出資や日本で加工したレアアースを米国側に販売する契約を事前に締結する案も浮上しているという。

一方、経済産業省は3月13日、「日米政府による戦略的投資イニシアティブに関し、協議委員会の会合をオンラインで同日開催した」と発表した。日米首脳会談も見据え、「日米政府が戦略的投資イニシアティブについて意見交換を行うとともに、案件組成に向けて引き続き緊密に連携していくことを確認した」という。日本からは外務省、財務省、経済産業省、国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)、米国からは商務省が参加した。
プレスリリース:日米政府の戦略的投資イニシアティブに関する協議委員会の会合を開催しました (METI/経済産業省)
■米国は重要鉱物サミット、日本は南鳥島沖で試掘成功
中国がレアアースやレアメタルを武器化して輸出規制をかける中、米国は中国依存から脱却したサプライチェーンの構築を急ぐ。2月には55か国・地域を集めた「重要鉱物サミット」を開催した。
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一方で南鳥島沖のレアアースを巡っては2月1日に「最初のレアアース泥が船上に揚泥されたことを確認した」と」との発表があった。ただ、採取規模などは明らかになっておらず、商用向けの量産には時間がかかるとの見方も根強い。
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(IR Universe Kure)