2026年4月のチタン原料市場は上昇基調となっている。中東紛争の長期化による輸送コストが上乗せされ、加工品価格が上昇している。一部の原料は加工品に引っ張られて値上がりが始まっているが、原料レベルの供給は十分であるため動きの鈍さも目立つ。
FerroAlloyNetは4月10日までの週刊レポートで、ホルムズ海峡の実質閉鎖による原油や硫酸、硫黄価格の高騰を受け、「加工品にコストが上乗せされている」と指摘した。ただ、モザンビーク産鉱石などは輸送コスト高の影響を受けないため、「加工品とそれ以外で乖離が生じている」とも分析した。
■塗料向け、合金向けともに上昇続く
過去3か月間の二酸化チタン価格の推移(ルチルTi02 93%min Fob China)($/ton)

酸化チタンは4月9日に仲値$2225/tonと、2024年6月中旬以来の高値を付けた。3月19日に節目の$2000を上回ってからも上昇が続いている。
過去3か月間の一般産業向けスポンジチタン価格の推移( China)($/kg)

金属チタンも上昇している。合金向けの一般産業向けスポンジチタンは4月9日に仲値$6.847/kgを付けた。やはり3月19日に節目の$6.8台に乗せていた。2025年9月下旬以来の高値水準となる。
■フェロチタンと四塩化チタンは4月に値上がり、鉱石は小動き
過去3か月間のフェロチタン価格の推移(Ti 70% EU)($/kg Ti)

過去3か月間の四塩化チタン価格推移(99.99%min EXW China)(Rmb/mt)

ほかのチタンも加工品価格に引っ張られて上昇し始めている。フェロチタンが4月8日に$5.675/kgを、四塩化チタンが4月3日にRMB5500/mtをそれぞれ付けた。いずれも3月は動きが鈍く、4月に入り久しぶりに動いた。
過去3か月間のチタン鉱石価格の推移(TI02 50% Fe203.14%)(US/ton)

一方、鉱石価格は小動き。4月9日に$251.5/tonに小幅に上昇したが、3月下旬までの$254.5には及ばず、微調整の範囲内の動きとなった。
過去3か月間のルチル価格の推移(95% Ti02 bulk Fob豪州)($/ton)

過去3年間の航空機向けスポンジチタン価格の推移($/kg)

ルチルは2026年に入ってから動きがない。航空機向けスポンジチタンは2023年初めから横ばいが続く。
<Topics>
4月8日
米深海採掘のアメリカン・オーシャン・ミネラルズ・コーポレーション(American Ocean Minerals Corporation 、AOMC)と同国海洋探査のオデッセイ・マリン・エクスプロレーション (Odyssey Marine Exploration.)は4月8日、ビジネスワイヤを通じ、合併すると発表した。AOMCが管轄する地域にはチタンも埋蔵している可能性が非常に高いという。
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米企業は海底資源の開発に積極的だ。オーストラリア資源のコバルト・ブルー(Cobalt Blue Holdings )は3月30日、米海底探査のグロマー・ミネラルズ(Glomar Minerals) と共同で、太平洋の海底から採掘した重要鉱物を処理する精製所を3年以内に米国に建設する計画を発表した。
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3月24日

堺化学工業は3月24日、自社ホームページ上で、「福島県いわき市にある自前の産業廃棄物処分場を大栄環境に売却する」と発表した。酸化チタンの2025年末での生産終了に伴う措置。4月中に売却する。
プレスリリース:20260324-固定資産の譲渡に関するお知らせ-1.pdf
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(IR Universe Kure)