5月14日15時、フジクラは14時に発表した26/3期の決算を受けて電話会議を開催した。説明に使った資料はこちら。
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<25年度実績>
〇実績
・過去最高の業績を記録: 売上高は初めて1兆円を超え、前年度比20.7%増の1兆1,824億円となった。
営業利益は1,887億円(同39.2%増)、経常利益は1,995億円(同45.4%増)、当期利益は1,572億円(同72.5%増)となり、売上高・営業利益は2期連続、経常利益は4期連続、当期利益は5期連続で過去最高を更新した。
・関税引当金の影響:米国子会社において、原産国判定の相違による追加関税の発生に備え、128億円の引当金を計上したため、営業利益・経常利益は前回公表値を下回ったが、情報通信事業を中心に増収増益の傾向を維持した。
図表1、26/3期実績(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<26年度予想>
〇見通し
・過去最高をさらに更新する見込み: 売上高は1兆2,430億円、営業利益は2,110億円、経常利益は2,180億円を見込んでおり、引き続き過去最高の業績を見込む。当期利益1,560億円を予想。
・営業利益率の向上: 営業利益率は17.0%を見込む。
・株式分割:26年4月1日付で普通株式1株につき6株の割合で株式分割を行った。
図表2、27/3期見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<セグメント別の動向>
・情報通信事業:生成AIの普及・拡大を背景としたデータセンタ向けの需要が牽引し、25年度は前年度比で売上高が44.7%増、営業利益が65.7%増(営業利益1,527億円)と大幅に伸長した。26年度も光ケーブルの増産とデータセンタ向けの需要継続により、さらなる増収増益(営業利益1,854億円)を見込む。
・エレクトロニクス事業:25年度はサプライチェーン問題や競争激化、タイバーツ高の影響で減収減益(営業利益77億円)となった。26年度は材料費の高騰等が続き微増(営業利益95億円)にとどまる見通し。
・自動車事業:原材料高騰の影響はあったものの、売価への反映が進み、25年度は増収増益(営業利益68億円)となった。26年度は新規製品の立ち上げ等により堅調に推移し、営業利益56億円を見込む。
・エネルギー事業:25年度は高採算製品の増加や売価改善などにより、増収増益(営業利益189億円)となった。26年度は大型案件の需要が落ち着き、営業利益102億円と減収減益を見込む。
<株主還元・配当政策>
・増配の実施:25年度の期末配当については、業績を踏まえて前回予想から10円増配し、年間で1株当たり225円(分割前ベース)とした。
・配当性向の引き上げ:26年度については、配当性向の目安を従来の30%から40%に引き上げ、年間配当は1株当たり38.0円(分割前換算で228円)を予想しており、積極的な株主還元姿勢を示した。
<米国子会社における関税問題とその対応>
米国子会社において、中国産ファイバーを使用した製品の原産国判定について米国当局との間に見解の相違が生じ、過去に遡及しての追加関税に備え128億円の引当金を計上した。
今後は外部専門家の助言を踏まえて異議申し立てを行うとともに、26年度以降は顧客との価格改定(値上げ)交渉を進め、影響の最小化に努める。
<設備投資および新工場・子会社設立に関する動向>
・光ファイバケーブルの需要拡大に対応するため、日米で合計最大3,000億円の投資方針。
・佐倉事業所新工場:最大400億円を投じて千葉県の佐倉事業所内に新工場を建設し、30年12月の稼働開始を予定。
・米国子会社の設立:米国での投資を円滑に進めるための準備会社として、米国デラウェア州に「Fujikura Optical Cable Systems LLC」を26年6月に設立する予定。
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)