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中国、2030年までに世界のリチウム生産の4割掌握へ 豪州と逆転、ウッド・マッケンジー予測

2026/05/27 18:55
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 英エネルギー調査会社ウッド・マッケンジー傘下のレンズ・メタルズ&マイニングプラットフォームは5月25日に発表の最新リポートで、「世界のリチウム生産における中国企業の比重は2030年までに39%に増加し、2020年に43%を占めていたオーストラリア勢を逆転する見通しだ」との予測を発表した。アフリカでのリチウム生産が増えるためで、アフリカの産業支配を進める中国が勢いを増す。

 

プレスリリース: China sets to control 39% of global lithium extraction by 2030 | Wood Mackenzie

 

 リポートによると、世界のリチウム生産における地域別シェアは中国が2020年の24%から30%に拡大する一方、豪州は43%から25%に低下する。大きな変化は、2020年にはゼロだったアフリカでの生産が2030年には13%に拡大することだが、ウッド・マッケンジーによれば「例外はほとんどなく、アフリカのリチウム成長は中国資本によって資金提供される」ため、中国企業としてみた場合、中国勢のリチウム生産量は世界全体の4割程度に達し、支配的な勢力になると予想される。

 

世界のリチウム生産量の国別シェアの推移

(出所:ウッド・マッケンジー発表資料)

 

 中国勢は鉱物生産だけでなく、物流や水利などインフラ全体を含めてアフリカ投資を進める。例えばジンバブエは華友コバルトや中鉱資源集団がリチウム産業をほぼ支配する。マリのリチウムプロジェクトには中国の海南鉱業が折半出資で進出している。リチウム以外でも、コンゴ民主主義共和国(DRコンゴ)のコバルト最大手は中国の洛陽モリブデン業(チャイナ・モリブデン、CMOC)で、インフラには中国国有の中国水利水電建設と中国中鉄が投資する。

 

関連記事:中国、コンゴを囲い込み 国有2社が70億ドルのインフラ投資、コバルト生産は世界首位

 

 技術の変化も世界シェアの変化に影響する。現在、リチウム抽出に使われる方法には大きく塩水抽出と硬岩採掘があるが、塩水抽出は塩湖のような大掛かりな設備が必要となり、硬岩採掘は爆薬による岩石粉砕を伴うため環境負荷が大きい。このため最近は直接リチウム抽出(DLE)などの新たなリチウム抽出法が普及しつつあり、生産ピッチも速まっている。生産能力向上の遅れから、塩水抽出法のような古い方法に頼る南米のシェアは徐々に落ちていく見通しだ。

Kure

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