読売新聞は6月30日、中国当局が重電大手・富士電機の関係者ら日本人2人を「国家輸出入禁止貨物密輸」容疑で拘束した事件について、「中国側は2人がレアアース(希土類)磁石を製品に組み込んで日本に輸出後、取り出したとみて捜査していることが、関係者への取材で分かった」と伝えた。
■日本で磁石を取り出して流用?
報道によると、2人がレアアース磁石を取り込んだ形で製品を輸出し、日本で取り外して磁石の流用を図ったと疑っているという。2人は5月18、25日にそれぞれ遼寧省大連で税関当局に拘束され、容疑は2人とも同一事案とみられる。富士電機の中国法人はモーターに使われる電磁開閉器(マグネットスイッチ)などを製造している。
■どの法令が当てはまるのか
中国は2026年1月に軍民両用品の対日輸出を禁止した。ただこれはレアアースとははっきり言っていない。
一方、2025年4月にはサマリウム、ガドリウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムの一部とレアアースを対象とした輸出規制を実施した。こちらは対象品の細かな指定もあるが、これは対日輸出に絞ってはおらず、また禁止ではなく規制なので、申請して認可が下りれば輸出できる。
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中国の日本向けを含む対外姿勢は引き続き強硬だ。6月29日には日本の20機関・企業を輸出管理の管控名単(規制リスト)に追加したばかり。7月1日には違反者の通報を奨励する輸出規制の強化や、主に言論や言語の統制を中国国外に広げて監視する民族団結進歩促進法が施行となる。