ENEOSは1日、バイオ燃料の普及と脱炭素社会の実現に向けて、HVO(水素化処理植物油)を、ENEOS根岸製油所(神奈川県横浜市)に輸入したと発表した。燃料運搬船(タンカー)による製油所への大規模なHVOの輸入は国内初とのこと。HVOの環境価値を、マスバランス方式やBook and Claim方式を用いて需要家に提供していく方針だ。
SAFの連産品であるHVOは、既存の化石燃料由来の軽油と比較して、ライフサイクル全体で非常に高い温室効果ガスの削減効果が見込まれる。また、軽油と同等の性状を有するため、既存の設備との親和性が高いことから、根岸製油所の既存のタンクにHVOをそのまま受け入れ、既存の燃料と混合して出荷することが可能となる。
HVOの環境価値はENEOSが帳簿上で適切に管理し、証書として需要家へ提供する。これにより、需要家は実物のHVOを使用せず、既存の燃料をそのまま使いながら脱炭素化の取り組みを実現できることになる。結果として、HVO専用の新たなインフラ投資が不要となるため、幅広い需要家へのバイオ燃料の普及促進が期待される。

(IRuniverse K.Kuribara)