双日は15日、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と設立した合弁会社であるジャパンオーストラリアガリウムアソシエイトPty Ltdを通じて、米国・アルコアコーポレーション傘下の豪州法人であるアルコアオブオーストラリア(Alcoa)と共同調査を進めていた、Alcoaアルミナ精錬所(西豪州)におけるガリウムの生産事業について、最終投資決定を行ったと発表した。双日は生産したガリウムを、日本を中心とした需要国へ販売していく予定だ。
ガリウムは、LEDや化合物半導体の材料として幅広い用途で使用されるもので、半導体需要の高まりを背景に今後も全世界で需要増加が見込まれている。日本をはじめ、豪州・米国・欧州などでは重要鉱物の一つに定められており、このほど日豪政府間で「重要鉱物協力強化に関する日豪共同声明」が発出。同事業は両国政府により優先的に支援されるプロジェクトの一つに指定された。
同事業は、ガリウムの安定調達先の確保に取り組むJOGMECと、1980年よりアルミナ精製事業に携わる双日が合弁会社を設立し、Alcoaとともに、豪州西部で稼働中のアルミナ精錬所で、副産物としてガリウムを生産する設備を開発し、長期かつ安定的な供給を目指すもの。2025年8月に開始した事業化調査・検証を経て、本事業へ追加投資を行うとともに正式に事業化することを決定した。事業の生産設備の建設は、建設地の最終準備と当局の承認をもって開始となる見込み。
(IRuniverse K.Kuribara)