住友商事は28日、鉱山開発を手掛けるカナダのG Miningグループとの戦略的パートナーシップのもと、同グループと50パーセントずつ出資して設立したSPV(特別目的会社)を通じ、チリ・アタカマ州の銅・金鉱山プロジェクト「Dos Amigos(ドス・アミーゴス)」へ参画したと発表した。
同SPVは、カナダの鉱山開発会社でトロント・ベンチャー証券取引所に上場するTintina Mines Limitedが実施した総額約9100万カナダドルの第三者割当増資のうち約4800万カナダドルを引き受けている。この結果、同SPVのTintinaへの出資比率は約25%となり、Tintinaを通じて同プロジェクトに対して実質的に約25パーセントの経済的持分を有することになる。調達資金は、Tintinaによる同プロジェクト権益の100パーセント保有に向けた追加持分取得などに充当されたほか、最終投資決定(FID)に向けた本プロジェクトの推進に充当される予定。
同プロジェクトは、チリ北部アタカマ州に位置する銅・金鉱床の開発を進めるもの。2026年に公表された概略経済性評価(PEA)では、約1.01億トンの概測・指示資源量や2.56億トンの推定資源量が確認されており、約25年の操業期間が見込まれている。
周辺地域では既に鉱山開発が進んでおり、交通や電力などの既存インフラを活用できることに加え、比較的標高の低い場所に位置している点も開発上の優位性の一つ。また、周辺鉱区において有望な追加の鉱床発見も期待され、中長期的な開発ポテンシャルを持つ。
G Miningグループは、2006年にカナダで創設された、鉱山開発向けのエンジニアリングや建設サービスを提供する企業グループ。高い技術力と独自の管理方式により、これまで大手鉱山会社向けに、複数の鉱山開発案件を予定行程・予算内で完遂してきた。
住友商事は、プロジェクトへの参画を通じて、銅資源の安定供給に取り組むとともに、継続的な事業機会の創出と資源事業基盤の拡大を目指す方針だ。
(IRuniverse K.Kuribara)