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中国ショック影響で欧米アルミスクラップ相場はRショック以来の安値に

2018.09.22 13:10

 中国ショック(スクラップの輸入規制、米品への高率関税など)によって世界の金属、プラスチックスクラップの流れが大きく変貌している。日本でも同様に一部は東南アジアに流れ、一部は国内還流し、という変化だ。

 

 アルミスクラップにおいても国内流通量は増え、対して需要面では伸びないという需給ギャップが生じており、スクラップ相場も6月以降は下げが続いている。また、アルミ合金塊相場も中国輸入塊が伸び悩み、10-12月の国内自動車メーカー向けクォーター価格も前期比で5~8円の下落となったことから、なおスクラップには下げ圧がかかっている状況。指標LMEアルミ相場もなかなかトン2,100ドルの壁を突破することができないでいる。中国産ADC12の輸入価格は足元、トン1,800~1830ドル(CIFjapan)。

 

 

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 こうしたアルミスクラップの荷もたれ感は欧米諸国でも同様。むしろ、中国向けに多く出荷していた欧米諸国のほうがその荷もたれ感は強いといえる。中国は米との報復関税合戦のなかでいまではアルミ含めてすべての米国スクラップに対して25%の高率輸入関税を課している。

 

 一方で米は中国以外の売り場をさまようが、さりとて中国市場も無視できず。米ZorbaはCIF中国で輸入関税込みトン1,250ドル前後で推移中。

 

 米のアルミスクラップ市場は行き場を失ったアルミスクラップがあふれており、相場も08年秋のリーマンショック以来の安値まで陥落しているアイテムも散見されている。

 

 中国の場合、貿易戦争以前に、中国国内で発生する金属スクラップの消費を優先し、輸入全体量を落としたい考えがあったことから(要はスクラップの自給自足体制を確立したい)、この先進国での中国向け対象アイテムの相場下落はしばらく続くことと考えられる。日本でも込みがらがキロ80円を下回ってなお買い手つかずの状況になっているが、それは欧米でも変わらない。

 

 欧米市場では現在、週1回のペースでアルミスクラップの相場は下がっているという。それでもアルミスクラップ業者への売り込みは止まらないことからさらに買値を下げるという下げスパイラルに入っている。例えばTwitchは現在ポンド当たり47~49セント(トン当たり1030~1080ドルinUSA)でリーマンショック後の09年3月以来の安値に落ちているという。しかしまだ底を打ったとは言えない。米ではZorbaからさらに選別し、Twitchへと付加価値を上げる方向に変わってきているが、それでも採算が合わなければ処理は進まないだろう。

 

 そして欧州市場でも米同様にアルミスクラッププロセッサーのヤードには近年では見たことがない、というほどに在庫が堆積しており、当然のことながら相場は続落ループに入っている。アルミダライ粉はトン850~900ユーロで2年ぶり安値、機械鋳物系は980~1030ユーロで8年ぶり安値と続々安値更新している状況。

 

 欧州市場でもアルミスクラップ相場の底はかなり深い、という見方が一般化している。欧州のアルミ合金DIN226はトン当たり1,570~1,630ユーロで昨年11月以来の安値をつけている。

 

 欧米では完全にスクラップの供給過剰で、いわゆる余りものに相場なしの状況に入っている。この下げ波はやはり日本にも到来することになるだろう。指標相場ではなく、現物スクラップ需給要因で動くある意味ではスクラップ市場本来の値動きではあるが、中国ショックによって大流通変化が来している現状、この下げスパイラルに抗う手立ては見当たらない。

 

 

(IRUNIVERSE YT)

 

 

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