住友金属鉱山、蓄電池系の2つの実証でNEDO グリーンイノベーション基金に採択される
次世代蓄電池用高性能正極材料の開発と実証
住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 野崎 明)は、国立研究開発法人新エ ネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)から公募された「グリーンイノベーション基 金事業/次世代蓄電池・次世代モーターの開発」プロジェクトの研究開発項目の一つである「高性 能蓄電池・材料の研究開発」に対して、「次世代蓄電池用高性能正極材料の開発と実証」を提案し、採択された。
グリーンイノベーション基金事業は、2050 年カーボンニュートラルの実現に向け、経済産業省がNEDO に2兆円の基金を造成し、野心的な目標にコミットする企業等に対して、10 年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援する事業。「次世代蓄電池・次世代モーターの開 発」プロジェクトは、蓄電池・モーターについて、高性能化、省資源化、リサイクル等に関する研 究開発を行い、自動車分野における脱炭素化と産業競争力強化の実現を目指す。
同事業では、同社での蓄電池用正極材料の製品群のさらなる展開を図るうえで、全固体電池を含 む高性能リチウムイオン電池の実用化を可能にする高性能正極材料と GHG 排出量低減プロセスの開発と実証を進めていく。
(参考)
1. 2022 年 4 月 19 日 NEDO プレスリリース
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101535.html
2. 2020 年 9 月 30 日 住友金属鉱山プレスリリース 「二次電池用正極材(ニッケル酸リチウム)増産および電池研究所の拡張について」
https://www.smm.co.jp/news/release/2020/09/001302.html
蓄電池リサイクルプロセスの開発と実証
また同社は、同グリーンイノベーション基金事業/次世代蓄電池・次世代モーターの開発プロジェクトの研究開発項目の一つである「蓄電池のリサイクル関連技術開発」に対して、関東電化工業株式会社(本 社:東京都千代田区、代表取締役社長:長谷川 淳一、以下「関東電化工業」)とともに「蓄電池リサイクルプロセスの開発と実証」を提案し、採択された。
「次世代蓄電池・次世代モーターの開発」プロジェクトは、蓄電池・モーターについて、高性能化、省資源化、リサイクル等に関する研 究開発を行い、自動車分野における脱炭素化と産業競争力強化の実現を目指すもの。
同事業では、住友金属鉱山の非鉄金属製錬技術ならびに関東電化工業のリチウム回収技術を用いて、使用済みのリチウムイオン電池(以下、「LIB」)等の二次電池から銅、ニッケル、コバルト、 リチウムを回収し、水平リサイクルする事業の創出・拡大を目指す。
脱炭素社会に向けて電動車の普及拡大が見込まれている現在、LIB に使用されるレアメタルを中心 とした資源確保、使用済み二次電池のリサイクルによる資源循環が大きな技術課題になっている。採択を機に、住友金属鉱山は二次電池リサイクルの早期事業化に向けた動きを加速し、資源 循環型社会の実現に貢献していく。
(参考)
1. 2022 年 4 月 19 日 NEDO プレスリリース
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101535.html
2.2022 年 1 月 19 日 住友金属鉱山プレスリリース
「世界初、使用済みリチウムイオン二次電池からリチウムを電池材料として再資源化する水平 リサイクル技術を確立」
https://www.smm.co.jp/news/release/2022/01/001520.html
(IRuniverse.jp)
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