UACJ、アルミボトル缶入り備蓄水と供給ネットワークサービス「水の架け橋」の実証実験を開始
—社内ベンチャー制度「UACJ Innovators」事業化第一弾として運用開始へ—
株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役:石原美幸、以下「UACJ」)は、防災分野への貢献や地球環境課題への対応を目的として、アルミボトル缶の備蓄水と供給ネットワークサービス「水の架け橋」の実証実験を8月下旬より開始する。本実証実験を通じて「水の架け橋」の利用者を段階的に増やし、災害時に飲料水を支援し合うネットワークの構築を目指しす。
「水の架け橋」ロゴマーク
「水の架け橋」備蓄水の製品外観
「水の架け橋」は、賞味期限12年の備蓄水と、災害時に飲料水を支援し合えるネットワークサービスの2本立ての製品サービス。
アルミボトル缶入り備蓄水では、空気や水蒸気、紫外線を通さないアルミニウムの特長を生かし、賞味期限12年を実現した。本製品を導入する事業者や自治体は、買い替え頻度の削減、入替や廃棄作業にかかる費用、人的コストの削減が見込める。
また、容量は持ち運びに適した500mlとした。キャップにはアルミ製の口径の大きいリシール可能なタイプを採用しており、使用後はキャップなどの分別をせずまとめて資源回収に出すことができる。アルミ缶はリサイクル率が高く、再びアルミ缶にすることができるため、環境負荷低減や資源循環などの市場ニーズに対応している。
「水の架け橋ネットワーク」のしくみ[特許出願中]
「水の架け橋ネットワークシステム」は災害時の飲料水の供給不安を解消するために企画・開発したもの。本備蓄水を購入した事業者や自治体は、「水の架け橋ネットワーク」に加入でき、緊急時には本ネットワークを通じて開示される連絡先を用いて、備蓄水を支援し合うといった情報交換が可能となる。
この製品サービスは、2021年度に開始した新規領域創出のための社内ベンチャー制度「UACJ Innovators」で、有志メンバー2人で結成されたチームにより提案された、事業化第一弾。本制度では、UACJグループの素材+αの付加価値や、新事業となる可能性のある事業プランをUACJグループ従業員から募集した。この「水の架け橋」は、数十件の応募の中から審査の結果、事業化推進が決まった案件の一つ。
UACJグループは、グループ理念の価値観に掲げる「好奇心と挑戦心」を軸に、今後も「素材+αの付加価値拡大」や「新領域の創出・拡大」を目指していく。
(IRuniverse.jp)
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