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レアメタルリサイクル賞受賞 “破砕”を超えた分離技術@エムダイヤ

 一般社団法人 産業環境管理協会(JEMAI )が主催する令和4年度資源循環技術・システム表彰(第48回)、受賞者による講演会『3R先進事例発表会』のトリを飾ったのは、レアメタルリサイクル賞を受賞した株式会社エムダイヤの代表取締役 森 弘吉氏である。講演タイトルは「基板剥離機 エココレクターの開発・製造」である。

 

 エムダイヤは-「もったいない!」をカタチに-“不可能を可能に!”ゴミが資源に代わるをコンセプトに、リサイクル及びリサイクルプラントを通じて社会に貢献する分離破砕機の開発している。

 

 エココレクターによれば、原形をとどめた選別が可能となり、従来の“破砕”してから分離することによる問題を解決し、原形を留めたままで分離することで適材適所で高付加価値を持ってリサイクルできる、他社に真似のできない画期的な技術を開発した。キャスター付きであり、工場内移動を容易に移動できるばかりでなく、手作業で分離している海外へはリース・レンタル事業を展開予定。

 

 

図

 

 

 かつて10年前では各種スクラップの国際貿易花盛りで、発生地から、価格が高いなどの理由によって主に中国に流れていたが、そうした時代を経て現在ではその国で発生した都市鉱山スクラップはその国で処理〜消費という地産地消型に移りつつある。このような視点からも、エムダイヤの技術は、国内で不可欠な技術といえる。

 

 講演資料は、JEMAIのHPより閲覧できますが、要約を紹介させていただきます。

 → 09_sys_07.pdf (cjc.or.jp)

 

 今回の資源循環技術・システム表彰の目的は、廃棄物の発生抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)に寄与し、高度な技術又は先進的なシステムの特徴を有する優れた事業や取組を広く公募・表彰し、その奨励・普及を図ることで循環ビジネスを振興することである。本表彰は昭和50年度に設立し、現在に至る。

 

→(関連記事)リサイクル技術開発本多賞表彰式が開催 資源循環・システム賞に株式会社エムダイヤなどが受賞

 

 

<エムダイヤの事業概要>

 株式会社エムダイヤは、油圧機械を中心に工作機械や各種産業機械の修理を行う会社として、昭和54年に創業した。平成17年に法人化し、その後、リサイクル及びリサイクルプラントを通じて社会に貢献する分離破砕機の開発に着手している。

 

 事業概要は、独自技術による環境機械の開発・製造、機械の修理・改造、及び各種リサイクル業、更にそれらをIoTで生産・監視(事業サポート)する、リサイクル業全般におよぶ。独自技術をさらに発展させることで、今まで価値が低く廃棄されていた物をより高価値へと変化させたり、再生不能とされた機械を、新たに蘇らせたりする事などを「エムダイヤの使命」としている。

 

 

<環境機械の開発・製造の一例>

 エコセパレ 分離・破砕機⇒素材ごとの分離、破砕を一工程で実現。例えば、タイヤのゴムとワイヤを分離する。

 

 切断機エコカッターシリーズ、エコループカッター⇒切断面を潰すことなる切断することによりリサイクルの可能性を広げる。

 

 

図

 

 

<受賞 基板剥離機 エココレクターの開発・製造について>

 従来の破砕法では下記の問題点があった。

 

-採取場所場所によって貴金属の含有量がことなることにより、適切な評価ができない。

-精練の際に、好まれない成分が混入する。例えば、アルミニウム、鉄、又は樹脂など。

 

 基板剥離機 エココレクターを用いることで、これら問題点を解決した。製品の機構を下記に示す。第一ローターにより裏面のチップを剥離した後、第二ローターで表面のチップを熱や水を用いず物理的に剥離する。時間当たり、約700枚(処理量217㎏/時)。

 

 

図

 

 

 基板剥離機 エココレクターを用いて素材別に分離することで適材適所でリサイクルすることができる。IoTを併用することで稼働状況の監視・管理及び客先・作業先での作業確認も可能となる。

 

 

図

 

 

 表彰式の様子。

 

 

写真

後列 左 取締役社長 森 弘吉氏  前列 右 専務理事 黒岩進氏

 

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

 

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