TIGER 年末の大掃除へ向け、ステンレス製ボトル回収拡大
プロジェクト開始から約1年間でステンレス製ボトル7,500本分を回収、パートナー9社と協業、回収ボックス設置113ヵ所へ取り組み拡大。
熱制御テクノロジーで世界をリードするタイガー魔法瓶株式会社(社長:菊池嘉聡、本社:大阪府門真市)は、持続可能な社会の実現のために、2021年10月より使用済みステンレス製ボトルの回収、再資源化の取り組みを行ってきた。ステンレス製ボトルのメーカーとして「循環型モノづくり」が責務とし、京都府亀岡市との取り組みを皮切りに、全国9のパートナー社(企業・自治体・団体含む、2022年10月31日時点)とともに取り組みを広げている。
同社は、約1年間にわたる当社取り組みでのステンレス製ボトル回収の実績を報告するとともに、年末の大掃除で不要品の整理に活用できる簡単なSDGsアクションとして、他社の取り組みを含め報告した。
タイガー魔法瓶のサーキュラーエコノミー:取り組み開始から1年間の実績
(出典:タイガー)
タイガー魔法瓶はステンレス製ボトルのメーカーとして「循環型モノづくり」が責務と考え、ステンレス製ボトルのサーキュラーエコノミー(循環型経済)のアクションにおいて2030年までに使用済みステンレス製ボトルの回収率10%(※1)、リサイクル樹脂を使用したステンレス製ボトルの割合50%(※2)、パートナー100社(企業・自治体・団体含む)との協業を2022年6月に目標として設定した。そこで、メーカーを問わず不要となったステンレス製ボトルを回収するボックスの設置を進めている。
(出典:タイガー)
取り組み開始約1年で、全国のパートナー9社とともに協業し、計113ヵ所およびタイガー社内にて不要となったス テンレス製ボトルの回収を行っている。また、約1年間での回収量は約2,420kgとなり、この量はステンレス製ボトル7,500本分に相当する。※ボトル1本=0.32kgで換算した場合(当社800mLボトルMCZ-S080に相当)
これまでステンレス製ボトルを廃棄する場合、回収後の分別がリサイクル工程で大きな負担となっていた。この取り組みでは、素材がステンレスであることが明白なステンレス製ボトルを一定量まとめて回収することで、リサイクル専門業者での再資源化の際に、従来の多種金属が混在した状態からステンレスを取り出す場合と比較して、作業の手間を省くことができる。また、不純物の混入が抑えられるので、純度の高いステンレス原料を確保することができる。
同社の回収ボックスを利用することで、ステンレスのリサイクル工程の負担を減らし、円滑に「循環型モノづくり」が実現できるよう、今後も全国各地の自治体やパートナー企業との協業により、持続可能な社会の実現に寄与していく。
※1 当社が日本国内で年間販売するステンレス製ボトルの10%相当 ※2 当社が日本国内で出荷するステンレス製ボトルにおいて
タイガー魔法瓶が構築した再資源化モデル
ご家庭で不要になったステンレス製ボトルを地域の学校や企業の場において回収し、リサイクル専門業者へ集約。集まったリサイクル原料から再生ステンレス材および再生PP(ポリプロピレン)樹脂製品を生産する。
再生ステンレス材は新たな製品へと生まれ変わり再びお客様の元へ、再生樹脂製品は当社の各生産工場にて活用するといった再資源化モデルを構築する。
モノを消費・使い捨てにするのではなく、再資源化することで、環境負荷低減と持続可能な経済成長を両立させるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指す。(再生ステンレス材を利用した製品は、真空断熱ボトルのみとは限らない)
サーキュラーエコノミー特設ページ
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/feature/sdgs/
(出典:タイガー)
(IR universe rr)
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