新着情報

2024/03/29   マンガンに揺れるラ...
2024/03/29   山陽特殊製鋼:水力...
2024/03/29   レゾナック:AI半...
2024/03/29   欧州ステンレス 4...
2024/03/29   「国内の持続可能な...
2024/03/29   コンテナ運賃動向(...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...
2024/03/29   【貿易統計/日本】...

UACJ:ESG説明会①、証券アナリストはプレミアム・モルツがお好き?

 11月29日10時、UACJはESG説明会を会場とウエブのハイブリッド形式で行った。説明会はQ&Aを入れて120分もあったため説明資料が多く、下記目次にリンクを添付した。また、説明資料が多いため、ポイントをまとめ2部構成にした。

 



<目次>
サステナビリティを中心に据えたUACJの企業経営:石原社長
持続可能で軽やかな社会の実現へ:田中常務
アルミニウムの持続可能性とUACJのケイパビリティ:野瀬主査
人権の尊重と人材戦略がつなぐ軽やかな社会:山口専務
UACJのサステナビリティ活動を支える ガバナンスとリスクマネジメント:隈元執行役員

関連記事
⇒「UACJ:IR-DAYを開催(前半)
⇒「第3次中期経営計画の説明会動画
注意:以下で使用した図表は、会社説明資料よりIRUが作成

<サステナビリティを中心に据えたUACJの企業経営>
〇UACJ VISION 2030
●成長分野や成長市場の需要捕捉により、より広く社会の発展に貢献する
●素材+αで、バリューチェーン及びサプライチェーンを通じた社会的・経済的な価値の向上に貢献する
●新規領域への展開により、社会課題の解決に貢献する
●製品ライフサイクルでのCO2削減により、環境負荷の軽減に貢献する

〇マテリアリティ(重要課題)とKPIの設定
2030年で描いた姿に到達するため、積極的な取り組みを進める


〇気候変動への対応
●選定理由
アルミニウムの特性を活かした製品とサービスの提供を通じて社会全体でのCO2削減に貢献できる。
・アルミニウムのリサイクル特性を活かし追求することが、サプライチェーン全体の温室効果ガス発生の抑制につながり、社会貢献度が高い。
●評価指標:サプライチェーン全体でのCO2排出量の削減量
●2021年度実績:気候変動対策推進委員会の立ち上げ、中長期目標の設定
●2023年度目標:2030年度目標に向けての具体的な施策の立案と実行
●2030年度目標
・Scope1・2 30%削減・・・2050年カーボンニュートラルへ挑戦
・Scope3 サプライチェーンのさまざまなパートナーとの協業によるリサイクル最大化、かつサプライチェーン全体でのCO2排出量最小化

 

出所:会社発表資料よりIRU作成


<持続可能で軽やかな社会の実現へ>
〇スローガン
緑豊かな青い地球に感謝し、アルミニウムを究めて、持続可能な社会形成に貢献しよう。
●守りの環境対応に加え、攻めの環境対応に拡大
●気候変動対策推進委員会の立ち上げ・・・グループ横断で、環境負荷の最小化とCO2削減、カーボンニュートラル挑戦に向け精力的に活動
●「環境基本方針」を見直し、気候変動への取り組みのさらなる推進を宣言
●気候変動対策推進のロードマップ

 


●Scope1・2削減に向けた取り組み
・カーボンニュートラル挑戦宣言後、Scope1・2における目標達成のため2022年7月「新省エネ分科会」を設置。UACJグループ全体での更なる削減施策をスタート。
・実績・・・CO₂削減効果約1.4万トン/年の太陽光発電システムを設置済み(UATHラヨン製造所等)。

 


・計画・・・CO₂削減効果約10万トン/年の再生可能エネルギー(電力)導入を計画(2023年度より)。
・リサイクルアルミ材100%使用缶 発売(9月)
 世界初の100%リサイクル缶を、サントリー株式会社・東洋製罐グループホールディングス株式会社と共同で実現

 新地金を使用せず、缶胴、フタ、タブ材のすべてをUBC(使用済飲料缶)やアルミ缶材の製造工程で生じた端材を使用

 環境負荷低減を見据え、選別や分離、アルミ板製造工程などに特別な管理を行うことにより、100%リサイクルアルミ缶用板材を製造→関連記事はこちら

 


・ASEAN域内でのアルミ缶クローズドループ・リサイクル促進
 Can to Can Journey・・・政府、業界関係者をUATHに招き、アルミ缶のリサイクル性、Can to Can のクローズドループ(アルミ缶プロセスにてアルミニウムを再利用する循環)を理解していただく活動
 クローズドループ・リサイクル促進に関する覚書の締結・・・タイ(2021年12月)、ベトナム(2022年2月)
・CO₂排出最小化に向けたアルミ缶リサイクルの拡大

 


・自動車のアルミニウム化によって期待されるCO2削減貢献
 軽量化による燃費向上で、ライフサイクル全体でのCO2削減に貢献
 自動車メーカー様と共同開発したリサイクルアルミ材が、軽金属学会【第57回小山田記念賞】を受賞
 アルミニウム合金端材を約50%使用することで新地金量を削減し、従来アルミニウム材比較で素材製造時のCO2排出量を約50%削減することを実現
 自動車のライフサイクルにおけるCO2排出量削減に大きな効果があり、今後のカーボンニュートラルに貢献するものと期待され、本技術が受賞
・NEDO助成事業で革新的リサイクル新技術を開発し、リサイクル率の大幅な向上を目指す

 

 「アルミニウムの持続可能性とUACJのケイパビリティ」以降は、「UACJ:ESG説明会際②、証券アナリストはプレミアム・モルツがお好き?」に続く

 


(IRuniverse 井上 康)
 

関連記事

関連記事をもっと見る