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UACJ:ESG説明会②、証券アナリストはプレミアム・モルツがお好き?

 11月29日に開催したUACJのESG説明会の続き。


関連記事
⇒「UACJ:ESG説明会際①、証券アナリストはプレミアム・モルツがお好き?
⇒「UACJ:IR-DAYを開催(前半)
⇒「第3次中期経営計画の説明会動画

注意:以下で使用した図表は、会社説明資料よりIRUが作成

<アルミニウムの持続可能性とUACJのケイパビリティ>
3つのポイント
〇原料側
アルミニウムのリサイクルには大きな環境貢献ポテンシャルがある。
・地殻に存在する元素の割合・・・金属元素の中で最も多く存在。また、需要に対する埋蔵量も(他のベースメタルと比較しても)豊富
・新地金は100」%輸入だが、「循環の輪」の中で繰り返し利用できる
・新地金の製造までのCO2排出の2/3は電力由来・・・再生アルミのGHG排出量は新地金の3%
→わが国では、9割以上が回収され、約7割が国内で再利用、そのうち約7割がアルミ缶に再生
⇒再生アルミ缶22万トンなら、全国世帯数(5,178万世帯)の概ね15日分の使用電力量が節約
・近年、サプライチェーン排出量の削減が求められている(Scope3:上流を開示する企業も増加)
⇒ユーザーの工場内の排出削減(Scope1)、節電・電力のグリーン化(Scope2)等と比較したときに、アルミニウム素材には、大きな削減ポテンシャルがある


〇製品側
アルミニウムは合金として社会の多様なニーズを満たしている。・・・UACJでは約2,000種類の合金、1万以上の製造法で対応
●自動車を例に

 

 


〇素材製造側
・展伸材のリサイクル原料の利用の将来・・・展伸材でのリサイクル原料の割合(製品ごとに大きく異なる)⇒「技と術」を活用すると大きな伸びしろ
・NEDO助成事業での「アルミニウム素材高度資源循環システム構築事業」 産官学連携による技術開発
 アルミニウムのリサイクルには高い技術や高度な運用が求められる。
回収・選別」+「分離・純度を上げる」+「使いこなす」の三方向からアプローチ

 


・「アルミニウム循環の心臓」となるためのUACJの環境ケイパビリティ

 

※UACJ SMARTについてはこちらを参照。また、関連記事はこちら

<人権の尊重と人材戦略がつなぐ軽やかな社会>
〇UACJの人権への取り組み
●人権対応ワーキング・グループ(WG)の設置
●人権NGO団体「ASSC:The Global Alliance for Sustainable Supply Chain」と協働し、サプライチェーン全体での社会課題解
 →第三者機関の専門的な知見を社外の“目”として取り入れ、「ビジネスと人権」における課題解決へ施策立案、実行
UACJグループ人権基本方針(22年3月公開)
●人権デューディリジェンス(DD)の実施と計画・・・2021年度、2製造所で人権DDを実施した結果、負の影響とリスクなし
●人権対応WG・成果→サプライチェーンにおける人権課題の解決を最重要課題として取り組みを深化させる・・・人権基本方針から順次、規程、ガイドラインおよびマニュアルを整備中


〇人材マネジメント
●経営戦略と人材戦略の連携
・UACJ VISION 2030の実現を担う、戦略的な4つの人材要件を定義
①グローバル、②事業基盤、③付加価値創出、④開発イノベーション
・戦略的な4タイプの人材輩出のため、新たな人事制度・施策の設計へ着手
 人材戦力・・・個人にフォーカスした多様なキャリア形成を実現し、各人のエンゲージメントを高める人的資本型マネジメント
●ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)
・競争力の源泉である多様な人材の採用と活躍できる環境を整備
・仕事と家庭の両立を後押しする制度を整備し、育児支援を拡充
・特例子会社:UACJグリーンネットの活用で、障がい者雇用の場を拡充
●UACJの人材育成
・基本的な考え方・・・①従業員一人ひとりの学びによる成長、②仕事を通して部下を育てる、③組織で人を育てる
・主な人材開発プログラム・・・①階層別教育体系、②ものづくり学園(「現場力」の向上)、③U-KI活動(職場風土づくり)
●地域社会、次世代への貢献
地域と共生し、次世代を育成しながら、ともに発展するための活動を積極的に展開


<UACJのサステナビリティ活動を支えるガバナンスとリスクマネジメント>
〇リスクマネジメントのガバナンス体制

 


・機動性と深化の両立を目指して、2022年度からリスクマネジメントに関する会議体の見直し、リスクに関する議論を深め、その本質をつかむためにリスクマネジメント推進会議(新設)した


〇UACJが考える「リスク」
UACJグループ理念の実現を不確実にするすべての事象
●基本方針
UACJグループの役員及び従業員は、UACJグループの事業を継続的に成長発展させることを目的として、次に定める活動をリスクマネジメントと理解し、全員参加で取り組む
●リスクレベルに応じた取り組み
1. リスクアセスメントを実施(年次)
2. グループ全体で、横断的に取り組むべきリスクを選定
① 既存の委員会等で取り組むリスク
② リスクオーナー主導の体制で取り組むリスク
③ コーポレート主管部門主導で対応するリスク
④ その他、各部門・各グループ会社で取り組むリスク
3. 年度の方針管理に沿ってリスクのPDCAを実施

<主なQ&A>
ザ・プレミアム・モルツに採用された100%リサイクル缶んについて
Q、CO₂排出削減を優先して、コストアップになっていないのか?
A、回収・選別・加工の技と技術でカバー。また、プレミアム・モルツ以外への広がりも期待できる(のでコストは下がる?)
Q、アルミ合金リサイクルや再生アルミの品質管理は?
A、回収・選別・加工の技と技術でカバー。リサイクルのためにスクラップ回収スキーム上(川上・川下)との確立。Can to Can JourneyのASEAN域内にも展開

 


(IRuniverse 井上 康)

 

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