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住友化学 アクリル樹脂の再資源化に向けたケミカルリサイクル実証設備が完成

~異業種との連携で資源循環システムの構築本格化~

 住友化学は、アクリル樹脂(PMMA、ポリメチルメタクリレート)のケミカルリサイクル実証設備を愛媛工場(愛媛県新居浜市)に新設した。2023 年春からケミカルリサイクル品のサンプル提供を開始し、使用済みアクリル樹脂の回収から再資源化を経て、製品として使用するま での一貫した資源循環システムの構築を本格化させる。

 

 アクリル樹脂は、プラスチックの中でも極めて高い透明性を有するほか、耐候性や加工性にも優れ、自動車のテールランプや家電、水槽、液晶ディスプレイ、飛沫防止板などに広く使用されている。一方、化石資源を原料としたプラスチックについては、製造から使用後の処理までの過程で排出される温室効果ガス(GHG)を削減し、その再資源化を推進することが、喫緊の課題となっている。

 

 住友化学は、アクリル樹脂を熱分解し、原料となる MMA(メチルメタクリレート)モノマーに高効率で再生する技術を株式会社日本製鋼所(本社:東京都品川区)と共同開発し、愛媛工場に実証設備を新設した。同設備には、同社の二軸混練押出機※を導入しており、同社は、アクリル樹脂を高品質に再生する技術の実証と量産化の検討を行う。再生したMMA モノマーは、化石資源を原料 とした材料と同等の品質で、従来品と比べて製品ライフサイクル全体の GHG 排出量を 60%以上削減できる見込み。

 

 再資源化の仕組みづくりにも既に着手しており、長年の協業先である日プラ株式会社(本社:香川県三木町)や大手家電メーカーなどから廃材や使用済みアクリル樹脂を回収するとともに、再資源化した樹脂の顧客開拓も進めていく。今後、異業種と連携してアクリル樹脂の回収から再生、製品化まで取り組むことで、アクリル樹脂の資源循環システムの構築を加速していく。

 

 循環型社会の実現に向けて、住友化学は、リサイクル技術を活用して得られるプラスチック製品などを対象にしたブランド「Meguri(メグリ」を 21  9 月に立ち上げた。「Meguri®」は、 GHG 排出量削減の割合などの基準を設けて認定するもので、このたび新設した実証設備から得られるケミカルリサイクル品が「Meguri®」ブランド第一号となる。今後、リサイクル技術を活用して得られるアクリル樹脂は「Sumipex® Meguri®」として販売する。また、同社 100%子会社で ある住化アクリル販売株式会社が手掛けるマテリアルリサイクル技術を活用したアクリル樹脂のシ ートについても同じく「Meguri®」ブランドとなり、23  1 月から「SUMIKA ACRYL SHEET Meguri®」が販売される予定。

 

 プラスチックなどを加熱により溶融し、本のスクリューで混練し、押し出す機械

 

(出典:住友化学)

 

 

(IR universe rr)

 

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