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北米産リチウムPiedmont Lithium社テスラへ長期供給北米EV加速!

 テスラ社は北米産のリチウム資源を開発しているPiemont Lithium社から長期に水酸化リチウムを購入するテイクオフ契約を締結したとバッテリーニュースが報じた。

 

 

 Piedmont Lithium社のリチウム鉱山開発計画では、先行するリチウム鉱山開発はカナダケベック州のSayona Mining社のNorth American Lithium鉱山が保有する鉱山と現在開発中の2つのプロジェクトの権益の25%を既に取得しており、今後米国内でノースカロライナ州とケッタッキー州で新たな鉱山開発へ挑戦する。

 

 

 米国の鉱山開発は現在開発ライセンスと許認可の取得に挑戦しており、早ければ2024年から鉱山の掘削を開始する計画である。ノースカロライナ州は、かつて錫‐リチウム鉱山が1950年から1980年まで開発されていた地区である。当時は未だリチウムイオン電池が開発されていなかった。今回開発される鉱区は地下100mの浅い地層であり、早期の鉱山開発が可能だと思われる。鉱山は16万トンのスポンヅメン精鉱から水酸化リチウムが年間2.8万トン生産され、山命は25年間に及ぶ計画である。

 

 テスラが取得したリチウムはPiedmont社の生産計画の年産16万トンの約3分の一のスポンジュメンリチウムを5年間にわたり供給を受ける契約である。最初の契約は2022年7月から2023年7月の期間に供給を受ける。

 

 今回のテスラとの長期供給契約によりケベック州の鉱山のリチウム供給が確実になり、同時に米国のインフレ抑制法により米国政府からも$1.417億の支援を受ける事となっている。

 

 Piedmont Lithium社社長兼CEOのKeith Phillips氏は、「我々は、北米産リチウムをパートナーのテスラ社へ供給できる事となった事を喜ばしく思う。EV車と重要なバッテリー材料の需要は2020年以来著しく変化し、この契約は北米のリチウムサプライチェーンの成長する需要に重要性を及ぼしている。更にこの契約がケベック州からのリチウム供給とインフレ抑制法のミッションを支援し、それが米国のサプライチェーンを強化し、クリーンエネルギーエコノミーと世界の脱炭素も可能とする。」と語った。

 

 リチウム資源が北米で開発される可能性がPiedmont Lithiumの精力的な鉱山開発で実現された事で北米のEVバッテリー生産は一気に勢いづいた。北米はニッケルもコバルトも豊富なエリアであり、カナダの資源の存在も米国には今後更に重要になる。

 

 

(IRUNIVERSE Katagiri)

 

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