伊藤忠 資源循環型ビジネスを展開するecomitへ出資
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、リユースやリサイクルを通じて資源循環型ビジネスを展開する株式会社ecommit(本社:鹿児島県薩摩川内市、代表取締役CEO:川野 輝之、以下「ECOMMIT」)に出資した。
繊維・ファッション産業においては、環境に与える負荷を軽減し、持続可能な成長を維持していくことが世界的な課題とされている。伊藤忠商事は、特に大量廃棄問題に焦点を当て、2019年春に「RENU(レニュー)プロジェクト」を発足し、使用済みの衣類や生産工程で発生する生地片などを原材料とするリサイクルポリエステル素材「RENU」の展開を通じた課題解決に取り組んできた。
伊藤忠商事とECOMMITは、昨年3月に業務提携契約を締結し、日本市場における繊維製品の回収サービス「Wear to Fashion(ウェア・トゥ・ファッション)」※1を開始した。同サービスを通じて、廃棄される繊維製品を可能な限り削減し、繊維・ファッション産業における製品ライフサイクルの長期化を図ることで、産業に携わる事業者・自治体や消費者の廃棄に関わる課題を多角的に解決し、サーキュラー・エコノミーの実現を目指する。今回の出資を通じて、伊藤忠商事とECOMMITの連携体制を一層強化し、この取り組みにおける顧客獲得・事業拡大をさらに加速することで、繊維・ファッション産業の持続可能な成長に寄与していく。
伊藤忠商事は、中期経営計画「Brand-new Deal 2023」の基本方針である「『マーケットイン』による事業変革」、「『SDGs』への貢献・取組強化」の一環として、繊維事業におけるサステナブル原料起点でのバリューチェーンの構築に取り組んでいる。今後も、原料から製品までのバリューチェーンを軸に、ビジネスモデルの進化や新たなサービスの提供、国内外の企業とのパートナーシップを通じて、繊維・ファッション産業におけるサステナビリティ課題を解決し、循環型社会・持続可能な社会の実現に貢献していく。
※1/2022年3月31日プレスリリース「サーキュラー・エコノミーの実現を目指す繊維品回収サービスの展開について」
株式会社ecommit(エコミット)
所在地/鹿児島県薩摩川内市水引町2803
代表/川野 輝之
創立年月日/2007年8月17日(2008年10月1日設立)
事業内容/循環型社会に向けたインフラ・システム開発及びリユース・リサイクル事業
(IR universe rr)
関連記事
- 2024/04/20 経産省 GX推進機構の設立を認可――GX投資実現へ7月から業務開始
- 2024/04/19 古河機械金属 医療廃棄物処理施設の新焼却炉稼働 処理能力は130トン/日に
- 2024/04/19 触媒資源化協会 2023年資源化実績報告 廃触媒からの回収金額は38%減、触媒以外は7%増
- 2024/04/19 阪和興業(香港)藤田董事長「安定した鉄鋼事業の構築に自信」 食品ビジネスにも期待
- 2024/04/18 SDGsで注目される金属スクラップリサイクル業は国税からもさらに注目される
- 2024/04/17 プライムポリマー ポリエチレン及びポリプロピレンの価格改定
- 2024/04/17 マクセル リブのみ発泡させEVなど部品軽量化と強度向上を実現する新発泡成形技術開発
- 2024/04/16 グローバル・ブレイン リサイクル段ボール原料建物向けセルロース断熱材のCleanFiberへ出資
- 2024/04/16 日立造船他 LNG 燃料のメタンスリップ削減率 93.8%を達成 GHG排出93.8%削減
- 2024/04/16 脱炭素の部屋#163 EVが売れなくなったことについて