新着情報

2024/05/19   【MIRUウェビナ...
2024/05/19   SUSscrap ...
2024/05/18   高炉3社:24/3...
2024/05/18   SDGs花盛りの時...
2024/05/18   MARKET TA...
2024/05/17   生産動態統計(24...
2024/05/17   生産動態統計(24...
2024/05/17   生産動態統計(24...
2024/05/17   生産動態統計(24...
2024/05/17   大平洋金属:決算説...
2024/05/17   ステンレス鋼材国内...
2024/05/17   UACJ:グリーン...
2024/05/17   東邦チタニウム:決...
2024/05/17   2024年3月のス...
2024/05/17   豪州、鉱業巻き返し...
2024/05/17   2024半導体動向...
2024/05/17   大阪ガス(Daig...
2024/05/17   NY銀価格が11年...
2024/05/17   集積回路プロセッサ...
2024/05/17   はんだ輸出入レポー...

インドネシア重機のUT、豪ニッケル企業を一部買収 採掘に本腰へ

 インドネシアの重機大手で石炭採掘などを手掛けるユナイテッド・トラクターズ(UT)は6月9日、同社ホームページ上で、オーストラリアのニッケル採掘企業であるニッケル・インダストリーズ(NIC)の発行済み株式のうち19.9%を取得することで合意したと発表した。UTはかねてニッケル採掘に意欲を示しており、本格的に事業展開する構えだ。

 

 買収総額は9億4300万豪ドル。NICは上場するオーストラリア株式市場(ASX)で、1株当たり1.10豪ドルで8億5700万株を新規発行し、UTに割り当てる。買収価格はNICの6月8日終値(0.8649豪ドル)に比べ27%高い水準。両社はNICが目指している電気自動車(EV)向け需要を見込んだ電気炉の改良計画についても、拘束力のない協調契約を交わした。

 

 UTはインドネシアの複合企業であるアストラ・インターナショナル傘下の重機大手。コマツの建機を同国で販売することで知られる。建設関連が主業だが、石炭の採掘や採掘機器の生産なども手掛け、2022年の純利益は前年に比べ倍増していた。なお、アストラには東インド会社に起源をもつシンガポール拠点のジャーディン・マセソン・グループが出資している。

 一方のNICはインドネシアのスラウェシ島などでニッケル採掘事業を展開し、同島のインドネシア系企業の大株主でもある。

 

 インドネシアは、ジョコ・ウィドド大統領が5月の主要7カ国(G7)首脳会議でニッケルのカルテル組織の設立を提案するなど、EV需要の拡大を見据えたニッケルの生産・加工の拡大路線を採る。UTのフランス・ケスマ社長は発表資料中で、「今回の買収は当社にとって、EV供給網(サプライチェーン)上での存在感を高める効果がある」と述べた。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

関連記事

関連記事をもっと見る