田中貴金属G 中国で貴金属リサイクル事業開始 24年夏から
田中貴金属グループは8月30日、中国の関連会社である成都光明派特貴金属有限公司が、中国・四川省に新会社「雅安光明派特貴金属有限公司」を設立することを発表した。
田中貴金属グループの中核の会社として産業用貴金属事業を展開する田中貴金属工業株式会社は、貴金属リサイクルのグローバル展開を推進し、「Global Recycle Network」の確立を目指すべく、各国での事業戦略を進めています。
主な回収精製拠点工場として、日本・東南アジアエリアは市川工場、湘南工場、台湾エリアは湖口工場、欧州エリアはマラン工場、北米エリアはノース・アトルボロ工場にて、各国において貴金属リサイクル事業を推進いたします。
この度、その展開の一環として、中国の関連会社である成都光明派特貴金属有限公司が、中国・四川省に新会社「雅安光明派特貴金属有限公司」を設立し、2024年夏以降に本格稼働を開始します。新会社では、各種触媒用とめっき用の貴金属化合物製造および、田中貴金属工業の貴金属リサイクル技術を導入し、プロダクションスクラップ(※)や使用済み触媒からの貴金属回収・精製事業を行います。
雅安光明派特貴金属への投資額約50億円のうち、田中貴金属工業は40%を投資します。
【中国での新会社による貴金属リサイクル事業展開の背景】
中国における貴金属ビジネスは、他の国や地域と異なり、貴金属の回収・精製および、産業用貴金属製品の製造を、中国国内で循環させ完結することが望ましいとされています。これまでは、田中貴金属工業と成都光明派特貴金属の協業により、限定的には完結することができていましたが、一部の貴金属回収物は回収ができていませんでした。
新会社には、田中貴金属工業が長年、日本における貴金属事業で培った貴金属リサイクルプロセスを導入することで、今まで回収できていなかった貴金属回収物を回収できる体制を整えました。今後は新会社によって、中国国内で完結するワンストップの貴金属リサイクルスキームを構築し、さらなる貴金属リサイクル事業の展開を行っていきます。 田中貴金属工業では、限りある貴金属資源をさまざまな事業で有効活用することで、サステナビリティに貢献していきます。また、貴金属リサイクルによって、産業用製品における鉱山由来の貴金属の使用を減らしていくことで、環境負荷削減へも寄与できると考えています。
田中貴金属工業のグローバルリサイクルネットワーク
(IRUNIVERSE)
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